ウクレレが弾き難いと感じたら・・・2015.12.21

ウクレレが弾き難い理由として、フレット間隔やネック厚等ありますが弦高が影響している場合も多いかもしれません。ウクレレ工房 F’s uke では弦高は1弦、4弦共に2.5㎜。一般的にも2.5㎜で合わせている製作家が多いかと思います。弦高は通常12フレット位置でフレットの頂点から弦の下側までの間隔を測ります。2㎜に近づくにつれ弾きやすくはなりますが音がビレるリスクがあり、3㎜に近づけばよりビレ難くはなりますが、弾き難さを感じるかもしれません。

 

ウクレレの弦高

 

 

弦高を下げたい場合にはどうすればいいでしょうか?例えば12フレット位置で3㎜の弦高を2.5㎜まで0.5㎜下げる場合、ブリッジサドルは倍の1㎜削ります。この数値はナットから12フレットまでの距離と12フレットからブリッジサドルまでの距離が等しいので必ず倍になります。逆に弦高を上げたい場合にはサドルを作り直すか下にスペーサーを入れる必要がありますが、この関係も倍になり、弦高を0.5㎜上げたい場合にはサドルも倍の1㎜上げる必要があります。

 

 

プロのリペアマンは通常サドルを削る場合には弦の接点側をやすり等で削ります。ブリッジ溝の接地面は真っ直ぐに接触している必要があるので、こちらはあまりいじりません。とはいえ慣れてない方だとそれも難しいので、注意しながら少しずつ接地面側を削っている方も多いようです。

 

 

ウクレレの場合、指板面は通常フラットなのでブリッジサドルも真っ直ぐで1~4弦まで2.5㎜でいいのですが、実際にはそれだと2,3弦がテンションが弱く、ちょっとビレやすいです。ウクレレ工房 F’s uke では2.3弦は2.7mm程度に少し高くしてサドルを微妙にラウンドさせています。


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