ウクレレブリッジを忠実に再現する2016.03.15

ウクレレブリッジ再接着

 

修理の基本は直す箇所以外の部分は忠実に再現すること。もっとここはこうした方がといったような自分の考えは排除しなければいけません。世の中にはいろんな製作家がいてそれぞれ作る人間の考えが反映されているので、自分ならこうするのに、という考えはとりあえずは横に置いて、まずは忠実に作り直すことを心がけています。

 

今回のウクレレブリッジ交換修理も形状は忠実に再現しました。ただ元々ついているブリッジは高さが低くてサドルが随分飛び出してしまっているので、ブリッジの厚みはもう少し厚くしました。これで少しはサドルの飛び出しが多少は緩和されるはず。とはいえあまり厚くすると音にも影響してくるので限度はあります。

 

後はこのウクレレの一番の修理箇所であるブリッジの接着位置を本来あるべきところへキチンと接着して表板だけ再塗装をすればとりあえずは完成です。

 

表板はスプルースで軟らかい木ですがブレースが入っていない為、かなりのトップ落ちを起こしてしまっています。これも気になるところではありますが、これを直すにはウクレレを分解しなくてはいけないので、今回はあきらめました。

 

 

 


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