ウクレレブリッジの交換修理2016.03.20

マーチンウクレレのブリッジ交換修理

 

古いマーチンソプラノのブリッジ交換修理です。マホガニーブリッジの弦を引掛ける溝が広がってしまい、これでは弦が外れてしまいそう。また何人かオーナーが変わっているのか、どこかの段階でブリッジを接着し直した形跡がありますが、どう見ても素人仕事。接着がうまくないのでいつかは取れてしまいそうです。

 

F’s ウクレレでは基本的に弦を引っ掛けるタイプのブリッジは採用していません。弦の太さはメーカーによりマチマチなのでそれに対応するのが困難なのと、経年変化で溝が広がってきてしまうリスクがあるからです。

 

このマーチンソプラノのブリッジはマホガニーの引っ掛けるタイプ。黒檀ならまだしもマホガニーはそれほど硬い木ではないので時間が経てば必ずと言っていいほどこうなります。溝が広がってしまい、また結び目のボールエンドがどんどん中へ食い込んでいきます。そしていつかは弦の張力に耐えられずに・・・・。

 

今ついているマホガニーのブリッジは削り取ってしまいます。接着面は綺麗な面を出すことがおそらく困難だと思うので、2液性の接着剤を使い接着します。ブリッジ本体は硬い黒檀で作り直します。同じ引っ掛けタイプですが黒檀であれば、まず問題はないかと思います。


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