ウクレレバスバーの剥がれについて2016.02.11
ウクレレに限らずですが、長年使用していると表裏のバスバーやブレーシングが剥がれてくることがあります。大抵は音に雑音が混ざることで気が付くのですが、ボディをコンコンと叩くと明らかにおかしなビリ付きを発見して、ああこれかとなります。別段音に影響がなければ、そのまま使い続けてもいいのかもしれませんが、音に雑音が混ざることが大抵なので、そうなるとどうしても治さなくては楽器として成立しません。
バスバーやブレーシングの剥がれは結構厄介な修理になります。ギター等ではサウンドホールから手を突っ込んでヘラで剥がれ箇所を特定します。完全に剥がれてしまっている場合にはヘラが簡単に入りますが、なかなかヘラが入ってくれない場合も。とにかくすき間にどうにかしてボンドを入れて固定してやる必要があります。
ウクレレの場合はさらに難しく、サウンドホールから手が入らないので最悪裏板を剥がす必要があるかもしれません。そうならない為にもバスバーやブレーシングの接着はクランプ等でしっかりと接着することが大事です。板は絶えず振動していますし、ボンドも経年変化で劣化してくるので、将来的に剥がれてしまうリスクはどうしてもあります。