ウクレレネックヒールの隙間・打痕傷等2016.10.13

ウクレレネックヒールの隙間 

 

宅配便配送時における事故によるウクレレ修理依頼です。配送時の梱包具合がよく分からないので何とも言えませんが、ここまで壊れるのはそれなりの衝撃があったはず。ネックのヒール部分が完全に剥離してしまっていて、ウクレレ全体に打痕傷が数か所。表板も少しクラックが入っているようですが、宅配業者が負担する修理代金に限度があったので、すべて完璧に治すことはできませんでした。演奏に支障をきたす部分を優先的に、後は部分的に修繕程度の修理となりました。

 

ネックヒール部接着

 

ネックヒール部分は2液性のエポキシ系接着剤で固定しました。タイトボンドでもいいのでしょうけど、こういう場合はエポキシのほうが強度が出るのでそうしました。艶消し塗装なのではみ出したエポキシは綺麗に拭き取って、しばらく固定しておけば固まってくれます。

 

バインディング打痕傷

 

打痕傷は大きいものはパテ等で埋め、小さいものはバインディングの面取りを少々大きめにして消します。後は部分的に塗装してごまかしました。艶消し塗装の楽器なので、完全に綺麗に治すには全面塗装が必要でしたが、そこまでの予算が出ないということで部分的に修復しました。こういった場合艶有り塗装だと結構わからなく治せるんですが、艶消しだとそうはいきません。


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