スプルーストップの歪み2016.12.08

スプルーストップ・コンサート

 

ウクレレの表板はギターよりも薄いしある程度は仕方ないのですが、以前製作したスプルーストップの表板が少し歪んでしまったということで修理依頼が来ました。日本は湿度変化の激しい国なので、この症状を防ぐためには厳重な湿度管理をしなくてはいけないのですが、そこまではなかなか出来ません。木はいくら乾燥した材料でも日々呼吸していますのである程度はしょうがない面もありますが、今回のは少し歪みがひどかったので再塗装しました。

 

スプルーストップの歪み

 

スプルースは杉等とは違い光を通します。駒裏にはファンブレーシングと呼ばれる補強材が貼ってありますが、湿度変化の影響を受けるとブレーシングを起点としてブレースとブレースの間が膨らんでしまい、特にブリッジ下部分が歪んだようになってしまいます。表に割れが入るところまでは行っていませんが、この歪みはちょっと気になりますので少し厚めに再塗装を施し平らにしました。完全に綺麗な平らにはなりませんが、ある程度は緩和されたと思います。


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