ローズウッドウクレレの音の違いは?2015.12.29

ローズウッドのウクレレバック

 

ハワイアンからウクレレに入り、ハワイアンを純粋に楽しむ往年の?ウクレレプレーヤーの方々にはローズウッドのウクレレは邪道らしい。ウクレレと言えばオールハワイアンコアもしくはオールマホガニーといった具合。表板だけ変えるのも駄目みたい。逆にギター弾きがウクレレを始める場合にはギターではすっかりお馴染みの組み合わせ、スプルース・ローズウッドのウクレレが結構好まれます。コアやマホガニーにはあまり興味がなかったり。棲み分けがちゃんとできている感じです。

 

 

ウクレレ工房 F’s uke ではローズウッドのウクレレを製作しています。クラシックギター専門の問屋さんへウクレレを卸しているのもありますが、それを好む方がいる以上、作らない理由はありません。ハワイアンコアもローズウッドも何でも作るのがウクレレ工房 F’s uke のスタンスです。

 

ローズウッドの裏横にスプルースやシダー(杉)の表板を組み合わせるのが一般的。ギターでは定番中の定番の組み合わせです。ギターでよく言われる、粘りがあって堅いローズウッドが生み出す豊かな倍音と音のはね返りの良さ、ウクレレでもその傾向はあるのでギター弾きには好まれるのでしょう。ハカランダの場合はさらにその上を行きますが。

 

 

スプルーストップのウクレレ

 

表板はスプルースもしくはシダー。スプルースはイングルマンスプルースが中心で白く柔らかい木。シダーはスプルースより茶色がかった木材です。スプルースは弾き込むほどに鳴ってくると言われる材、杉は多少強度が弱いのですが、すぐに鳴ってくれる木材です。

 

 

シダートップのウクレレ

 

 

当然と言えば当然ですが、コアやマホガニーのウクレレとはまったくと言っていいほど違う音がします。材によって厚みやブレーシングのパターン等、中の構造を変えたりしますが、それ以上に材質の全く違う木材ですので違う音がするのは当たり前ですね。

 

弾かれるプレーヤーそれぞれが好む音楽に合わせてウクレレも変えればいいんだと思います。


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