スプルースを磨く2018.07.02

スプルースを磨がく

 

修業時代に散々磨いてきたのでもう慣れっこですが、主な表材の中では一番手間暇がかかり労力が要るのがこのスプルース。他の表材より余計に時間を使って磨いている感じです。まず引っ掛かりが悪いというか、他の表材、例えば杉材のようなサクサク削れる感じがあまりしません(これは実際にやってみないとわからないかも)。またいくら気を付けていても柔らかい材なので細かい傷が入りやすく、それを取るのも一苦労だったり。とにかくコアをサクサク磨くなんて感じではありません。

 

細かな傷は削り取ってしまうとして、少し深い打痕等はそうもいかないので、そういう時には水を付けてアイロンやドライヤー等で熱を加えると大抵は凹んだ傷が膨らんできます(2,3回やっても膨らまない時には諦めましょう)。また荒いペーパー傷を手早く取る方法として濡れた雑巾で全面を拭き、乾くと傷が浮き出てくるのでそれを研磨して取るなんて裏技も・・・まあ同業の方には裏技でも何でもありませんが。という事で木地磨きがようやく終わり昨日から塗装に入りました。


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