ウクレレネックの棹削り2016.04.06
ウクレレネックの棹削りはネックをボディにセットして指板を接着した後に行います。ボディにセットする前、ネックの状態で半加工できればいいのですけど、まあウクレレのネックは小さく削るのも訳ないので自作のナイフ1本で削ります。繰り小刀は使いません。刃先が大きく小回りが利かないので修行時代からナイフは自作していました。
修行時代はギターネックを削っていたのでウクレレネックは小さく簡単に削れてしまいます。修行時代、ギターネックはそれこそ何千本削ったか分かりません。少人数での大量生産する工房でしたので、経験は十分すぎるほど積めました。修行した工房では大型機械が導入されていたので、ネックは半加工されていましたが。
棹削りが終わると研磨ペーパーで滑らかに磨かなくてはいけないので、棹削りもなるべく凹凸を少なく削れれば後の作業がそれだけ楽になります。ネック厚はご指定があればその通りに、後はネックシェイプやヒール部分の削り方等、体に染みついた感覚は修行時代に培われたものです。12年間は長いようであっという間でしたが、その時の経験が今の仕事に十分生きてくれています。