スプルースコアとオールコアコンサートウクレレ2016.04.29
今回完成したコンサートウクレレには同じ形状で材料違いがありましたので、そういう場合は引き比べて違いを実感することができます。実際にはスプルースコアはロングネックなので全く同じ条件ではありませんが、それでもここまで違うかというくらい表板がスプルースかハワイアンコアかで一目瞭然。それぞれにそれぞれの良さがあります。
スプルースは昔からギターやバイオリンの表材として使用されてきた材料です。白く軟らかい木材で加工がしやすくよく振動するので本来ギター等の表材としては米杉と合わせて向いている材です。原産地によってドイツ松やイングルマン、シトカ等があります。
ギター用の表材としては通常コアのような堅い木はまず使いませんが、ウクレレの面白いところはそれを表材として使ってしまうところ。堅い木材なのでスプルースのようには振動しませんが、それでもコア独特のコロコロした音が人気だったりします。
ギター弾きにはスプルースや米杉のウクレレは抵抗ないようですが、ハワイアンの人たちには抵抗があるようです。オールコア以外のウクレレ意外は決して弾こうとしない強者(?)もいらっしゃるそうです。