表板・ブリッジ剥がれ修理2022.10.27

表板ブリッジ剥がれ修理

 

長く弾かれずに保管されていたウクレレのようで、弾き始めた途端ブリッジと表板が剥がれたそうです。保管状態があまり良くなかったのか、ボンドの劣化があったみたいです。幸い中のバスバー剥がれはなかったのでそのまま接着して治しました。古いウクレレはたまにこういったことがあり、バスバーが剥がれてしまうことも良く見かけます。その場合は裏板を剥がすしかありませんが、今回はその必要はなく接着するだけで大丈夫でした。1弦と4弦の溝が狭くて弦を引っ掛けにくいということで、ブリッジ接着前に溝を少し拡げました。

 

表板ブリッジ剥がれ修理

 

ウクレレはバインディングが巻かれていないものも多いので、ボンドの劣化が起こるとこういうトラブルもあるのでしょう。現在のタイトボンドのような強力な接着剤はどのくらいの耐性があるのか、まあ色々研究されているでしょうから大丈夫かもしれませんが、昔は膠で付けていたのかそうでないのか、ボンドの劣化が起こると結構簡単に剥がれてしまう感じです。


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