ラッカー吹き付け塗装が完成2016.07.13

ラッカー吹き付け塗装

 

冬は冬の塗装の大変さがある半面、夏であっても夏ならではの苦労がありますが、何とか問題なくラッカー吹き付け塗装が終了しました。湿度の高い夏では揮発を遅らせる専用のシンナーが必須で、これを使わないと塗料を吹いた傍から白く濁ってしまいます。これを塗装がかぶると言いますが、専用のシンナーを使用することでこうなることを防ぐことができます。

 

ウレタン塗装と違いラッカー塗装は乾燥時間がよりかかるので1週間程度乾かしてから仕上げに入ります。ラッカーは他の塗料より軟らかいのでバフ掛けでは簡単に光ってくれます。最近では何種類ものコンパウンドを使用して徹底的に磨き上げるので以前よりピカピカに光ってくれます。

 

手前のウォルナットのコンサートだけは表板だけセラック塗装仕上げなので、表だけマスキングをして吹き付けました。セラック塗装はクラシックギターの世界で昔から行われてきた伝統的な塗装方法で結構手間暇がかかります。塗料の性質上、ラッカーほどピカピカには光ってくれませんが、塗料自体に色がついているので、塗り重ねていくと徐々に表板が黄色っぽく、セラック独特の風合いが出てきますね。仕上がりはまだ当分先になります。


Top