ウクレレ表板の磨き2016.07.09
塗装前のウクレレ表板の木地磨きです。ここでの仕上がりが後々の工程に影響してきますので磨き残しのないよう、綺麗に磨かなくてはいけません。パフリングの隙間や打痕、ペーパー傷などそのままにして塗装してしまうと、そのあと修正するのが厄介になりますので、木地磨きの時点でそういった問題点は直しておきます。なんとか木地磨きも無事に終わり、塗装工程に入りました。
ハワイアンコアのような堅い木と違い、杉や松等の軟らかい表板は傷がつきやすいので注意が必要。木工工程でもなるべく保護をしながら傷が入らないようにする必要があります。それでもわずかな傷等はどうしても入ってしまうので、木地磨きの段階で綺麗に修正します。深い傷なら水をつけたりアイロン等で熱を加えることで膨らませることができる場合があります。浅い傷なら木地磨きでそのまま磨き消してしまいます。
その他、パフリングの隙間は今のうちにパテ等を詰めて隙間をふさいだり、研磨傷は細かい番手のペーパーまでキチンとかけて粗いペーパー傷を消してやります。あとの工程に行くほど修正が困難になってくるので、まだ簡単に直せる今の段階で直しておくのが、後々の仕上がり具合を左右します。