ウォルナット材のウクレレ指板2016.07.03
ウォルナット材はハワイアンコアによく似た木材です。ハワイアンコアが入手困難になりつつあるので将来的に輸入禁止にでもなれば代替の材を探さなくてはいけませんが、今のところまだ何とか購入はできます。というか、ハワイアンコアは枯渇しつつあるのに何故か輸入はまだ問題なく出来るのが不思議でもありますが、価格は高騰しています。いづれウォルナットのような代替材を使用せざるを得ない時が来るかもしれません。
表板以外、全てがウォルナット材使用のコンサートウクレレを製作中です。横裏はもちろん、ネック材・天神材・指板材・駒材が全てカーリーウォルナット仕様。ネック材と指板材のように同じ材を貼り合わせる時には境目が分かるように黒い突板等を挟んで接着します。カーリー材なので塗装をすると綺麗な杢が際立ちますが、指板面だけは塗装しないのでどうなるか、でもおそらく質感の違ったいい感じになりそうではあります。
また表材はセラック塗装ということになりましたので、表以外を完全に仕上げてから、塗装のバフ掛けはもちろん、弦高調整等、一旦弦を張って最終調整までしてから、最後に表だけセラック塗装を施します。セラックは何十回も回数をかけて塗装をする必要があり、乾燥時間も含めてそれなりに時間がかかってしまいますが、塗膜を極めて薄く仕上げることができるのでクラシックギターの世界では高級機種で今でもよく行われている塗装方法です。