マイナスの弦長補正2019.05.22

ブリッジ再接着修理

 

ウクレレに限らず弦楽器の音程は各フレット間隔に対する弦長の長さですべて決まるので、フレット間隔が間違っていたり、弦長が長すぎたり短すぎたりでは当然ダメで、今回の修理楽器は弦長が短すぎました。ブリッジの接着位置が前過ぎてチューニング後コードを弾いても音程が合わない。これはいくら何でもダメなので、大修理にはなってしまいますが、ブリッジを一旦外して正しい位置へ貼り直しました。

 

弦長補正なしで+2㎜、有りなら+4㎜も後方へ下げる必要があります。つまり正しい位置より4㎜も前に付いていたので、これでは当然音程が合いません。またそんな時に限ってブリッジはガッチリと接着されている模様、仕方なく少しづつ熱を加えながら何とか外すことができました。後は正しい位置へ再接着し、オイルフィニッシュの塗装だったので表板のみ同じようにオイルで仕上げて完成しました。


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