ウクレレの木地磨きが無事に終わり昨日から塗装に入りました。この後下塗り・サンディング・上塗り塗装と続きます。木地磨きの出来具合が結局は最終仕上げの具合に影響するので、すき間や凹み等できるだけ見落としなく綺麗に磨き上げます。またこの段階でサウンドホールの中に木屑等が入っていて、塗装中に出てくることもあるので掃除機で吸い取っておきます。

指板面はマスキングテープで覆います。修行時代、先代の親方はこういうことに手間をかけるのを嫌う人でしたのでマスキングなしで塗装していました。それだと当然指板ふちに少し塗料がのってしまうので後でそれをそぎ落とす必要があります。その作業が修行時代から結構煩わしかったので、独立した今では普通にマスキングをしています。守破離と言い訳をしつつ、言うことを聞かない駄目な弟子です。

ハカランダという木材は木の脂分が反応するのか、素手で触ったまま塗装するとしばらくしてから指紋が白く浮き出てきます。結構裏板前面に白く指紋が出てしまったりもするので、塗装直前に必ずシンナーで綺麗に拭き取ってから塗装をします。