ウクレレヘッド達2016.04.03

ウクレレヘッド達

 

ヘッド加工は製作家の腕の見せ所とはいうものの、それほど斬新なデザインのものはありませんが今回もスロテッドあり、フラットヘッドありと色々取り揃えて作っています。基本的には天神(ヘッドプレート)とボディ横裏の材料は同じものにしますが、違うものが良ければそれはそれで構いません。ハワイアンコアボディでも天神はローズウッドや黒檀で作ることも良くあります。

 

 

天神材は1枚板で取るときと2枚接ぎで取ることがありますが、どちらがいいということはなく、その時に用意できた材料次第です。当然2枚接ぎの天神材はヘッドの中心に接ぎが来るように。場合によっては真ん中にパフリングを埋め込むことで接ぎ部分を隠すこともありますが、無くても特におかしいことはありません。

 

ボディの横裏材と同じ材から天神材も取るので、1枚で取るか2枚になるかは木取り次第。なるべく1枚で取ろうとはしますが、取れない場合でも2枚接ぎで取ることでなるべく材料を無駄にしないように。通常は接ぎをしてからネック材に貼り付けますが、接ぎをせずヘッドに貼り付けてから真ん中に飾りを入れるやり方もあります。

 

修行時代、クラシックギターのローズウッド単板の裏板は接ぎを行っていませんでした。単板を2枚合わせてまずは割れ止めを貼り付けます。その後表側の中心に溝を掘って飾りを埋め込むやり方。それでもバスバーを3本貼り付けるので強度的には問題ないという考えからですが、私のウクレレは基本的に裏には飾りを入れないので当然接ぎを行わなくてはいけません。


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