ウォルナットネック材の補強2016.06.22

ウォルナットのウクレレネック材

 

ウォルナットに限らずメイプルだろうとハワイアンコアだろうと杢の入った堅木はどうしても強度が弱く、ネック材に使用すると反りやすいのが難点なので少しでも反り防止のため、2Pや3Pの貼り合わせにしたりエボニー等の補強材を埋め込んだりして、何とか少しでも反り難いように補強を行います。天神材は同じカーリーウォルナットを。黒の薄い突板を1枚挟みました。

 

エボニーを挟んだ2Pや3Pのネック材にしようかとも思いましたが、せっかくのウォルナット材なので見た目も考慮して今回は1Pのウォルナットネックです。エボニーはネックの厚みを考慮して深さギリギリまで埋め込み、裏からは見えない仕様に。何も考えずにネックを削ってしまうともしかしたらエボニーが出てきてしまうので、埋め込んだ深さはちゃんと覚えていなくてはいけません。

 

ウクレレネックに埋め込まれたエボニー補強材

 

ギターやベースほどではないにしてもウクレレも四六時中、弦で引っ張られているので徐々に順反りしてくるのはしょうがないにしても、逆反りしてきてしまうとどうしようもないのでネックの補強は必要になります。それでも木が反ろうとする力はとても強いので場合によっては反ってしまうかもしれません。その時には他に対処が必要になってきます。

 

 


Top