バフ掛け前の水研作業2016.07.19
乾燥の早いウレタン塗装等とは違い、ラッカー塗装は乾燥に時間がかかるので1週間程度乾かした後やっと水研作業ができるようになります。水研用の水には洗濯用洗剤や少量のシンナー等を混ぜて、ラッカーは1週間乾かしても軟らかく水研ペーパーに目詰まりを起こすので、それを少しでも防止するためです。1500~2000番手くらいの耐水ペーパーで全体を綺麗に磨いた後、バフ掛けでピカピカに光らせます。
この段階でピンホールやパフリングの隙間が見つかることがありますが、ここで直すのが一番大変です。なのでなるべくもっと前の段階でちゃんと修正しておかなくてはいけませんが、それでもどうしても見落としはあるもの。クリアを吹いて初めて見つかる隙間等もあるのである程度は仕方ありません。
ピンホールは瞬間接着剤等で埋めて平らにしますが、ラッカーと瞬間はあまり相性が良くないのでできるだけ使いたくはありません。目立たない箇所のピンホールならぎりぎりまで研磨してできるだけ小さくするか、表板等の目立つ箇所でどうしても消えないようなら、最悪表だけ再塗装するかといった選択肢も。どちらにせよこの段階での修正はとても大変なので、そうなる前に前段階でキチンと修正しておかなくてはいけません。