マホガニートップ・割れ修理2025.08.08

マホガニートップ割れ修理

 

マホガニートップの割れ修理。打コン傷がボディ下部にあり、それなりに深そう。完全には消えてくれないかもしれませんが、なるべく目立たないくらいにはしたいところです。割れ自体は縦に素直な割れ方なので、まあ問題なさそう。この割れ以外にブリッジ上部にも小さな割れがあったので、ここも一緒に接着します。接着後、裏からパッチを当てますがブレーシングがあるので、何箇所かに分けて貼り付けます。艶消し仕上げなので部分塗装はできずに全面塗装をする予定、今の塗膜は完全に剥がしてからの艶消し再塗装になります。

 

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ラージバリトン・ショートスケールネック2025.07.30

ラージバリトンウクレレ

 

通常のバリトンウクレレよりもう一回り大きなラージバリトン、ネックは通常のバリトンスケールで今回は15フレットジョイントということでブリッジが少し上側に付きましたが、まあ許容範囲。少しお待たせしてしまいましたがようやく完成して納品済みになります。今回の個体は全体の塗装をマダラに吹くという変わり種でしたが、途中着色時に写真で確認してもらいつつ、最終的には艶消しを吹き付けて完成しました。

 

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コアロハブリッジ作り替え2025.07.18

コアロハブリッジ作り替え

 

コアロハのハワイアンコアブリッジの1弦を引っ掛ける溝が拡がってしまう良くあるトラブル。この部分だけ補強して治しても、やってやれないことはありませんが、ここはとてもテンションがかかるところなのであまりお勧めはできません。なのでブリッジ全体をエボニーのような硬い木で作り替えてしまう方が後々安心。今回もエボニーで作り替えて、さらに穴の空いた結ぶタイプにしたので、1弦が抜けてしまうトラブルはもう大丈夫です。

 

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カマカソプラノ・ブリッジ再接着2025.07.12

 

 

カマカソプラノ・ブリッジ再接着

 

古いカマカソプラノのブリッジ再接着修理。綺麗に剥がれてくれているので最も簡単に治せる剥がれ方です。表の歪みもほとんどないので、元あった場所にそのまま貼り付けます。また蛸足のブレーシングも貼られておらず、駒裏プレートのみなので、中に当て木を当ててそのままクランプで圧着するだけ。ブリッジの裏側と表板の接着面に残ったボンド滓を綺麗に取り除き、タイトボンドで貼り付けました。

 

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ハワイアンコア埋木修理2025.06.21

ハワイアンコア埋木修理

 

濃い色味のハワイアンコアトップのクラック修理です。乾燥割れで開いているのでこのままでは付かず埋木が必要になります。今回の割れは割と素直な割れ方でそこまで複雑ではないので埋木もそこまで大変ではありません。一応色合わせをしたハワイアンコアの端材を探して薄く削って埋め込みました。溝は0.5〜1mm程度のなるべく細い溝を作り、段差ができないように埋め込み接着しました。

 

ハワイアンコア埋木修理

 

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