カマカ・裏剥がれ修理2024.08.02
カマカ8弦ウクレレの裏剥がれ修理。ボンド劣化で中のブレーシングまで剥がれているようなので分解修理になります。今までカマカの分解修理は何台も行ってきましたがこれも基本的には同じ症状。どんなボンドを使っていたのか分かりませんが、古い楽器の接着は結構劣化するようで裏板もヘラを入れると簡単に剥がれてきます。一旦裏板を剥がした後、ブレース剥がれを再接着してから裏板を貼り直します。
カマカ8弦ウクレレの裏剥がれ修理。ボンド劣化で中のブレーシングまで剥がれているようなので分解修理になります。今までカマカの分解修理は何台も行ってきましたがこれも基本的には同じ症状。どんなボンドを使っていたのか分かりませんが、古い楽器の接着は結構劣化するようで裏板もヘラを入れると簡単に剥がれてきます。一旦裏板を剥がした後、ブレース剥がれを再接着してから裏板を貼り直します。
今回ギターを1台製作していて、以前クラシックギターを注文して頂いた方からの再オーダー。今回はクラシックギターそのままに鉄弦を張りたいということで、念の為トラスロッドを埋め込みました。必要かどうかはちょっと分かりませんが、鉄弦の張力はやはりナイロン弦より強いと思うのでトラスロッドを入れておけば一応安心。ネックをセットしたあと指板を貼る前に埋め込みました。
横板には上から下まで長い亀裂が入り、裏板にも約3箇所の割れがあります。特に裏板の亀裂は斜めに避けるように割れているため、これはちょっと横からの圧着は無理そう。上から押さえるしかありませんが、なにぶん裏板なので押さえにくい。でも何とか工夫して接着します。内側から何箇所も補強パッチを貼ることになりますが、それで一応強度的には大丈夫だと思います。
塗装が随分とまだらに黄ばんでしまっていて、かなり古いウクレレのようです。裏板も割れていて修理跡がありますが、きちんと埋木をして塞ぐ必要があります。ブリッジも剥がれかかっているようなので、こちらも一旦剥がした方が良さそう、とにかく全体的に色々治した方が良さそうなので、完全オーバーホールで綺麗に蘇らせます。ヘッドのロゴマークはインレタタイプなので、万が一を考えてこちらはいじらずに再塗装する予定です。
完成してからずいぶんと時間が経ってしまいましたが、前回製作したカーリーマンゴーのテナーカッタウェイ。ハイビスカスロゼッタとインレイはいつものデザインです。何年か前にオーダーしてくれた方からの再注文、前回はオールマンゴーだったかな?今回はスプルーストップでカーリーマンゴーサイドバックです。横板にチューナー付きピックアップコントロールが付くのは前と同じ。ボタン電池式ですが容量が小さいので9V電池が良いと言われましたが、流石に改造は無理なのでできませんでした。