マーチン・セルバインディング巻き直し2025.11.28
マーチンソプラノのセルバインディング巻き直し修理。中古で手に入れられたようで、すでに素人修理の跡が見えます。特に肩の部分のカーブが歪でちょっとみっともないのでセルバインディングを巻き直します。セルロイドバインディングは収縮するので剥がれてきてしまうことも多く、またマーチンウクレレは着色もされているのでさらに厄介。塗装で少しトラブルがあり時間がかかってしまいましたが、ようやくなんとか納品することができました。
マーチンソプラノのセルバインディング巻き直し修理。中古で手に入れられたようで、すでに素人修理の跡が見えます。特に肩の部分のカーブが歪でちょっとみっともないのでセルバインディングを巻き直します。セルロイドバインディングは収縮するので剥がれてきてしまうことも多く、またマーチンウクレレは着色もされているのでさらに厄介。塗装で少しトラブルがあり時間がかかってしまいましたが、ようやくなんとか納品することができました。
今回は珍しくヤマハアコースティックギターのヘッドバインディングを。ヘッドに溝を掘ってマホガニーバインディングを巻きます。同じマホガニー同士なので間に黒白を入れてヘッドバインディング貼り付けました。そして一緒にペグも交換しました。Gotohペグは特注でオーダーされたようですが、穴のサイズは同じだったのでネジ穴を一つ追加するだけで簡単に付きました。ヘッドバインディングを巻くだけで見た目豪華に見違えましたね。
ウクレレのような弦長が短い楽器を各弦・各フレットで正確にピッチを合わせようと色々なメーカーが試行錯誤しますが、そう簡単には合いません、というかまず無理な相談。それにそもそもそこまで正確に合わせて音楽として逆にどうなのだろうかという気もするし、人間の耳で聞いて違和感なければそれで良いのでしょうとは思います。今回のウクレレも各弦の幅を広く取って、ピッチ合わせをしようと苦労した跡が見えますが、なかなか難しいですよね。溝も繋がっていないしサドルも分離していて、造作はかっこいいですが本数が多いと作るのも大変そうです。
綺麗なカーリーハワイアンコアトップのコンサートウクレレ。フラットヘッドでローG仕様の弦高低め。すでに納品してしばらく経ってしまいましたが、完成しました。今回ピックアップは久しぶりのMiSiウクレレピックアップを装着し、シビアな音量バランスも特に問題なくいい感じに仕上がりました。ピックアップはどこのメーカーも大幅値上げの状態ですが、MiSiも驚くほど値上がりしましたね。しかし在庫が切れてしまったので、また何台か仕入れておきます。
ナット・サドル交換修理です。ナットはご自分で作り変えたようですが、ナットでの弦間隔をなるべく幅広にしたいということで、10mmで作り直します。10mmはそれなりに広めなので、指板幅がもう少し欲しいところですが、仕方がありません。弦落ちしてしまいそうなくらい、1弦4弦はギリギリになってしまいましたが、あとは弾き方で調整してもらうしかありません。