カマカパイナップル・ネック外れ修理2019.08.09
ネットオークションで購入され届いたケースを開けてビックリ!ネックが外れかかっていたと直接持ち込まれた、古いカマカのパイナップルです。とにかくネックを再接着して一応弾ける状態にはしましたが、古いウクレレとはいえ、かなり程度の悪い代物。こういったリスクを考えると、少し高くなってしまってもちゃんとした専門ショップで買ったほうがいいのかも。
ネットオークションで購入され届いたケースを開けてビックリ!ネックが外れかかっていたと直接持ち込まれた、古いカマカのパイナップルです。とにかくネックを再接着して一応弾ける状態にはしましたが、古いウクレレとはいえ、かなり程度の悪い代物。こういったリスクを考えると、少し高くなってしまってもちゃんとした専門ショップで買ったほうがいいのかも。
オベーションウクレレのナットとサドルを黒檀製に作り替えます。元々付いていたナットは弦間隔が均一ではなかったので等間隔になるよう治します。また弦高が少し低くビレが出ていたので、弦高を上げるためサドルも黒檀で作り替えました。付いていた弦も少し弦振動がおかしかったので、新しいものへ交換しました。弦を替えるだけで治ってしまうことも場合によってはあり得ます。
シフトホール?オフセット?まあ呼び名はともかく、あえて王道を行く主義の F’s uke では中々珍しい仕様のテナーカッタウェイです。サウンドホールをあえて左に寄せて、今までこういったのを作った記憶がないほどオンリーワンの1台が出来上がりました。素杢のハワイアンコアということでしたが、塗装をしたら表板には軽くカーリーが出ていい感じです。
その昔、往年のウクレレプレーヤー達はハワイアンコアとマホガニー以外のウクレレは認めないと言われたことがありますが、今ではウクレレの世界も随分多様化してるし、こういったギターっぽいウクレレもそれはそれで結構需要があります。今回はウクレレの先生経由で生徒さん用にスプルース・ハカランダコンサートが3台。ようやく完成して納品することが出来ました。
ネックのみ艶消し塗装でということで先に艶有り部分を吹き、最後に残りのネックだけ艶消し塗装を吹きました。ヘッドやネックのヒール部分の境目はどうしようかと考えたのですが、マスキングをして吹くと白く境目に線が付くので、あえてマスキングはせず少し被せる様に。仕上げ段階でネックのつや消し部分をマスキングしてバフ掛けしました。