ソプラノ・アディロンダック・スプルース2019.09.18
希少材ということで主にアコギ方面で重宝されるアディロンダック・スプルース。クラシック方面では全然ですが、ご指定があった時に備え少量ストックしてあったのが役に立ちました。アディロンダック・スプルースでソプラノウクレレをというご注文で現在製作中になります。裏横のハワイアンコアもよりいい物をと綺麗なカーリーコア材を厳選しました。
希少材ということで主にアコギ方面で重宝されるアディロンダック・スプルース。クラシック方面では全然ですが、ご指定があった時に備え少量ストックしてあったのが役に立ちました。アディロンダック・スプルースでソプラノウクレレをというご注文で現在製作中になります。裏横のハワイアンコアもよりいい物をと綺麗なカーリーコア材を厳選しました。
デザイン的にたまにはこういった変わったのも新鮮ではありますが、先細りのテーパーヘッドでスロテッドだと実は少々やり難かったりします。あまりテーパー角度を急にすると2弦3弦が糸蔵の縁に触ってしまい、うまくありません。フラットなヘッドだとこういった問題は起こりませんが、スロテッドであまりこういうテーパーヘッドを見かけないのは、この理由からかもしれません。
元々ブリッジ下のセンター部分が接ぎ割れしてたようで、ご自分で治されたものの塗装が剝けてしまったとやって来た修理です。表のみ艶消しを吹き直します。軽く研磨して納得、このウクレレの塗装は妙に薄く簡単に剝けてしまう模様。艶消し塗装なので部分的に塗装することが出来ず、表板全面を艶消し塗装で吹き直しました。
今回は少し豪華に二重のアバロン貝ロゼッタを。二重にアバロン貝ロゼッタを入れることはほとんどありませんが、入れる事自体は二重に溝を掘るだけなので特に難しいことはありません。二重の溝を一度に掘れる治具を作ってもいいですが、今はまだそのような治具はないので、センターがズレないように2度に分けて掘ります。
中古で手に入れられたようですが、それは見事なカーリーコアのカマカコンサート。イマイチ鳴らないということでナットとサドルを牛骨で作り替えます。元々付いていたのは人工象牙製。ピッチももう少し何とかならないかという事でしたが、このカマカは弦長補正がほとんどされていなかったのでピッチ調整をしてもあまり効果はないかも。昔と違い、最近のカマカはキチンと補正されているのが多いのですが何でだろ?