F’s uke 第一号2018.10.17
作ったことすらすでに遠い記憶の彼方にある F’s uke の第一号、ロッド番号001です。ペグのツマミが割れたという事で帰ってきました。この頃はまだUPTが世に出ていなかったので、普通のフリクションペグ。丁度在庫があったのでツマミだけ交換して簡単に治りました。表板がスプルースなのでそれなりに日焼けしていますが、他には特に目立った故障箇所もなく状態もいい具合、ピックガードは後から頼まれて簡易的に作った記憶があります。
作ったことすらすでに遠い記憶の彼方にある F’s uke の第一号、ロッド番号001です。ペグのツマミが割れたという事で帰ってきました。この頃はまだUPTが世に出ていなかったので、普通のフリクションペグ。丁度在庫があったのでツマミだけ交換して簡単に治りました。表板がスプルースなのでそれなりに日焼けしていますが、他には特に目立った故障箇所もなく状態もいい具合、ピックガードは後から頼まれて簡易的に作った記憶があります。
サップ好きの人にはたまらない?一応マスターグレード・サップ入りハワイアンコアのセットです。サップとは木の白太部分の事、よく虫が喰っていたり割れが入っていたりする、あまり強度のない部分ですが今回のは大丈夫そう。均一で綺麗なカーリー材もありましたが、あえてギラギラした感じのコアがいいという事で選んでもらいました。最初ソプラノのロングネックというお話でしたが、綺麗な材料が勿体ないという事でコンサートに変更になりました。
ターコイズは青一色で綺麗は綺麗なのですが光沢がほとんどないので、塗装したらどうなるだろうかとちょっと不安に思いつつ、完成してみたら光沢はあまり関係ありませんでした。それほどとても良く映えます。色味は青一色ですが所々黒い縞模様が入り、それがスポルテッドマンゴーの縞模様と何となく重なりいい感じ。トルコ「石」なのでアバロン貝とは違いキラキラ感が全くありませんが、完成したらそれが逆に映えるのかもしれません。
いくらいい音がしようとブリッジが正しい場所に付いていなければ駄目だろうとは思わないのだろうか?右に寄り、斜めになり、さらに上方にズレるという状態で、もはや楽器でないところを何とか楽器として蘇らせるべく修理します。右に寄っているのはオーナーの方も諦めるという事なので、あえていじらずブリッジ溝を後方へずらすために掘り直します。幸い溝を掘るスペースが十分あったので、元の溝は一旦埋木してから後方へ掘り直しました。
付属のエンドピンジャックが緩んでいたようで、ご自分で締め付けたところガリガリと傷を入れてしまったようです。カマカの高そうなソプラノ・パイナップルですし分からないように綺麗に治します。もし傷が浅く塗装だけで収まっていたなら水研・バフで治る場合もありますが、今回は傷の深さもそれなりで木部まで行っていたので、その部分だけ完全に一旦木地を出す必要があります。研磨して完全に傷を消してから部分塗装で仕上げました。