コアロハ表板割れ修理2019.06.27
強い衝撃で割れた模様のコアロハです。例によってライニングが貼っていないので、横板にも一部割れが広がっています。乾燥割れと違い埋木が必要ないので、普通に圧着してから補強パッチを貼り付けて治します。表板の塗装は一旦剥離してから再塗装したので、割れた箇所がほとんど判らなく綺麗に治りました。ウレタン塗装のようなので同じようにウレタンを吹きました。
強い衝撃で割れた模様のコアロハです。例によってライニングが貼っていないので、横板にも一部割れが広がっています。乾燥割れと違い埋木が必要ないので、普通に圧着してから補強パッチを貼り付けて治します。表板の塗装は一旦剥離してから再塗装したので、割れた箇所がほとんど判らなく綺麗に治りました。ウレタン塗装のようなので同じようにウレタンを吹きました。
右側へ大きく偏った弦の通りを治すため、ブリッジ穴を一旦埋木してから左側へ開け直します。本来は弦長もおかしかったのでブリッジを剥がすべきところでしたが、それでは大修理になってしまうため別の方法で何とかすることに。このウクレレに関してはもう大抵のことでは驚きません。弦長が短すぎてハイポジションではかなりシャープしますが、これはどうすることもできませんでした。
何台かまとめてUPTペグ交換修理がやって来たのでまとめて行いました。ウクレレヘッドもメーカーによってそれぞれ厚みが違い、あまり薄すぎたり厚すぎたりすると当然取り付ける事が出来ません。今回のマーチンは特に問題なく穴を開け直して取付け完了、セニーザに関してはヘッドが9.5㎜と薄く正直付くか微妙でしたが、何とか締め込むことができたので、こちらも問題ありませんでした。
いつまでこんな凄いハワイアンコア材でウクレレを作っていられるかといった感じですが、材料で持っていても仕方がないのでご依頼があれば作ります。で実際にご依頼がありましたので、選んでいただいた凄いマスターグレードのコア材でテナーウクレレを作ります。価格が暴騰しているハワイアンコアのマスターグレード材、ここまで凄い材料で作れるのも今のうちかもしれません。
テナーウクレレでラウンデッド・カッタウェイは専用の胴曲げ機も作ってあるし、しょっちゅう作るのですがコンサートウクレレでのカッタウェイは実はほとんどやりません。コンサートだとどうしてもカッタウェイのカーブがきつくなるし曲げ難いので通常はカッタウェイ無しがほとんど。今回はご依頼があって曲げましたが、やはりこのきついカーブを曲げるのはちょっと一苦労でした。