ウクレレ蛇腹ライニング2017.10.11
昨日までに胴組みが終わり今日は胴削り作業です。最近のやり方は表側のみ真っ平なのでドラムサンダーに通して、裏側は手鉋で削ります。裏板のカーブに合わせて胴削りも少し斜めに、また上側に行くに従って少し胴厚が薄くなるのでこのカーブ具合は長年染みついた感覚頼りです。胴厚指定の場合、ボディ下部の厚みで測り、上側に向かって薄くなります。この差が少ないと弁当箱のようであまり好きではありません。
昨日までに胴組みが終わり今日は胴削り作業です。最近のやり方は表側のみ真っ平なのでドラムサンダーに通して、裏側は手鉋で削ります。裏板のカーブに合わせて胴削りも少し斜めに、また上側に行くに従って少し胴厚が薄くなるのでこのカーブ具合は長年染みついた感覚頼りです。胴厚指定の場合、ボディ下部の厚みで測り、上側に向かって薄くなります。この差が少ないと弁当箱のようであまり好きではありません。
今回はピッコロウクレレからバリトンウクレレまで色々バリエーション豊富に製作します。以前弦長短めの小さなピッコロを作りましたが、今回はもう少し大きく普通サイズ(?)のピッコロウクレレを。バリトンは今回おそらく初めてのスプルース・ハワイアンコアでカッタウェイ仕様。作り方は一緒ですがバリトンでカッタウェイはやってなかったと思うのでそれもちょっと楽しみです。他にもカーリーマンゴーのソプラノウクレレやいつもの03コンサートでスプルース・ハカランダ仕様等々、初めての仕様が今回は色々あります。
フレットバリとは指板際からフレットが飛び出す現象。指板が乾燥で縮み、フレットは縮まないことで起こる現象です。今回はフレットのバリ取り修理というご依頼でしたが、実際にはほとんどバリは出ていませんでした。ただ指板際の面取りが小さく、フレットの処理もされていませんでしたので、それで弾いていて痛く感じる原因でした。面取りをもう少し大きく、それに合わせてフレット処理も行います。
長年クラシックギターばかり作ってきたのでクラシック風なウクレレを作るというわけでもないのですが、今回のご依頼主はクラシックギターを弾く方なのでクラシックギターっぽいテナーとバリトンウクレレにしてみました。それにしてもこれほど見事なハカランダ、一体いつまで使うことができるかといった感じですが今回は贅沢にテナーとバリトン両方でとっておきのハカランダを使用しました。
日本人は昔から盆栽文化というか、小さな世界に宇宙を見るというか、とかく小さなものが好き。ミニチュアウクレレの事を記事に書くと SNS で明らかに反応が違うのが分かりますが、今回もミニチュアウクレレが1台完成しました。黒蝶貝のボディパフリングを巻き、ブリッジ下に猫のインレイ入り。もう少し焦げ茶色の猫にしたかったのですが、このコア材に吹いたら妙に赤っぽい猫になってしまいました。