木工象嵌インレイ2016.09.19
あまり過度な装飾はしない主義ですが、今回色々事情があって指板インレイのための木工象嵌をやってみました。レーザー彫刻機なのでここまで精密なデザインでも製作が可能です。指板側でも同じデザインの溝を掘って埋め込めれば隙間なく完璧でしたが、レーザーの出力が弱いのか堅い黒檀に溝を掘るのは容易ではない模様。こちらは普通にトリマーで掘りました。インレイを埋め込んだらこの後フレット溝を切ります。
あまり過度な装飾はしない主義ですが、今回色々事情があって指板インレイのための木工象嵌をやってみました。レーザー彫刻機なのでここまで精密なデザインでも製作が可能です。指板側でも同じデザインの溝を掘って埋め込めれば隙間なく完璧でしたが、レーザーの出力が弱いのか堅い黒檀に溝を掘るのは容易ではない模様。こちらは普通にトリマーで掘りました。インレイを埋め込んだらこの後フレット溝を切ります。
今回は新製品のMiSiピックアップ取り付け修理。ご依頼人は日本で活動しているハワイアンミュージシャンの方。フィリピンで購入されたそうでフィリピンマンゴー(かな?)製のテナーウクレレです。弦高が低すぎてビレていたり少しフレット音痴気味だったりとあまり程度は良くないウクレレでしたが、ピックアップ取り付けと一緒にGotohペグへの交換やナット交換、すり合わせ等で可能な限り改善できるところは改善しました。
今回どうしても必要だったパフリング貝のストレートを取り寄せるついでにバッファローホーン(水牛の角)も試しに購入してみました。こういった場合大抵は10個くらいは買うのですが在庫が4つしかないということだったので、ナット材・サドル材それぞれに4台分づつを。実際に使ってみてよさそうだったらまた少しまとめて購入してみます。
たまにメイプルネックでというご依頼があるので少量ですが作ります。カーリーメイプルのように杢の強い木は反りやすいので基本的には3Pで。ウクレレなのでギターほど重大な影響はないかもしれませんが一応です。1枚の同じ板材から3枚取り貼り合わせます。それぞれ左右上下向きを変えたり、真ん中の材は指板のテーパーに合わせて少し先細りに。また基本的にへの字材は使わないので後からヘッドを接着します。
ブラジリアンローズウッド、日本では別名ハカランダとして知られていますが、厳密にはいくつかの種類を総称してハカランダと呼ばれているようです。世界的に今だ取引が禁止・制限されている木材でその希少性のためとても高額な価格がするローズウッドの中の王様的存在。その音の素晴らしさ故、昔からギターの世界では重宝されてきた木材です。