KoAloha 表割れ修理2017.01.20

KoAloha 表割れ修理 KoAloha 表割れ接着

 

なかなかいい音がするコアロハの表割れ修理です。修理は今回が初めてではないのか、所々に修理した痕跡がありますがコアロハは割れ修理でよく来るウクレレの一つです。音響的な考えからなのでしょうけどコアロハには通常あるはずのライニングが貼ってありません。ライニングとは横板と表板や裏板を貼り合わせるための糊代ですが、これがないので当然ちょっとした衝撃で簡単に外れてしまったり下手をすると今回のように板が割れてしまったりといったことが起こります。

 

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ウクレレ上塗り塗装が完了2017.01.17

ウクレレ上塗り塗装

 

寒い冬だとなかなか乾かなくて難儀する塗装作業ですが、何とか無事にクリアラッカーの上塗り塗装が終了しました。冬は寒い反面、湿度は低いのでかぶりの問題は生じませんが乾きが遅いので少なくとも30分以上は間隔を開けなくてはいけません。5本6本程度だと休み休みになってしまいますが、今回のように10本以上あるといい感じで回すことができ30分以上の間隔を開けることができるので丁度良かったです。

 

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ミニチュアウクレレのブリッジ接着2017.01.14

ミニチュアウクレレのブリッジ接着

 

ミニチュアウクレレのブリッジ接着です。さすがにこれだけ小さいとサウンドホールからクランプで固定することは困難ですのでバネ式の接着方法で。ミニチュアウクレレは弦も細いしそこまでテンションはかからないと思うので、まあ取れることはないでしょう。基本的に内部構造等ミニチュアと言えども普通のウクレレと同じです。板の厚みはかなり極薄なので強く押さえると壊れてしまいそう。すでにフレットも打ち込み、木地を磨いたら塗装に入ります。

 

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Kanile’a 表板クラックの再修理2017.01.11

カニレア表板割れの再修理

 

落下による割れ修理はよくご依頼いただきますが、今回のウクレレはすでに1度どちらかで修理されています。修理の仕上がりに不満を持たれたようで私のところへ再修理依頼がやってきました。乾燥によるクラックとは違い、衝撃破損によるクラックはしっかり圧着できれば全く見た目がわからなくなりますが、このウクレレは圧着が甘かったか割れた個所がわかってしまいます。この箇所はもうどうしようもないので裏に割れ止めのパッチを貼り付け、表板を剥離しての再塗装でどこまで綺麗に治るかです。

 

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コンサートボディ達とミニチュア2つ2017.01.09

コンサートボディ達とミニチュア2つ

 

コンサートウクレレのボディとミニチュアウクレレのボディも一緒に出来上がりました。棹・指板類はもう出来ているので今日ネックや指板が付きますが、修理楽器も何本かあるのでそれも同時に。でも今回のコンサートは納期が切られているのでちょっとせわしない。また何本か修理楽器が新たに到着するようなので、さあどうしよう、お尻に火が付いてきました。

 

ミニチュアウクレレのペグをどうしようか、まだ全然決まってはいないのですがやっている暇がないのでとりあえずは塗装まで行ってしまいます。塗装乾燥期間に時間ができるのでその時ちょっと考えようかと。その場ですぐ直りそうな修理はやれそうですが、塗装が必要な修理等はちょっと時間がかかるので急ぎでは対応できません。とにかく今月末までにどうしてもコンサートを仕上げなくてはいけないので、今からちょっと焦り気味。