マスターグレード・ハワイアンコア2016.09.23
ハワイアンコアは通常1インチか2インチ厚の板材で取り寄せますが、マスターグレード材だけは製材された状態で購入しています。マスターグレード材は前面に均一なカーリー杢が出ている柾目材。大きさはテナーからぎりぎりバリトンが取れるサイズです。ハワイアンコア材の価格が高騰している昨今、やはりそれなりに値が張りますがまあ仕方ない。今回少量ですが約10台分のマスターグレード・ハワイアンコアが届きました。
ハワイアンコアは通常1インチか2インチ厚の板材で取り寄せますが、マスターグレード材だけは製材された状態で購入しています。マスターグレード材は前面に均一なカーリー杢が出ている柾目材。大きさはテナーからぎりぎりバリトンが取れるサイズです。ハワイアンコア材の価格が高騰している昨今、やはりそれなりに値が張りますがまあ仕方ない。今回少量ですが約10台分のマスターグレード・ハワイアンコアが届きました。
今回製作するカッタウェイのテナーウクレレは全面パウア貝パフリングの豪華仕様。ノンカッタウェイのテナーウクレレはボディ外周のみパフリング貝を巻きますが、カッタウェイのほうは指板やヘッド外周にもパフリング貝が入ります。指板やスロテッドヘッド用にストレートのパフリング貝が必要だったのでオーストラリアから取り寄せました。ヘッドにはパウア貝のパフリングを巻き外側にハワイアンコアのバインディングを貼ります。糸倉の処理はまだされていません。
あまり過度な装飾はしない主義ですが、今回色々事情があって指板インレイのための木工象嵌をやってみました。レーザー彫刻機なのでここまで精密なデザインでも製作が可能です。指板側でも同じデザインの溝を掘って埋め込めれば隙間なく完璧でしたが、レーザーの出力が弱いのか堅い黒檀に溝を掘るのは容易ではない模様。こちらは普通にトリマーで掘りました。インレイを埋め込んだらこの後フレット溝を切ります。
今回は新製品のMiSiピックアップ取り付け修理。ご依頼人は日本で活動しているハワイアンミュージシャンの方。フィリピンで購入されたそうでフィリピンマンゴー(かな?)製のテナーウクレレです。弦高が低すぎてビレていたり少しフレット音痴気味だったりとあまり程度は良くないウクレレでしたが、ピックアップ取り付けと一緒にGotohペグへの交換やナット交換、すり合わせ等で可能な限り改善できるところは改善しました。
今回どうしても必要だったパフリング貝のストレートを取り寄せるついでにバッファローホーン(水牛の角)も試しに購入してみました。こういった場合大抵は10個くらいは買うのですが在庫が4つしかないということだったので、ナット材・サドル材それぞれに4台分づつを。実際に使ってみてよさそうだったらまた少しまとめて購入してみます。