ウクレレ上塗り塗装(グロスフィニッシュ)について2016.02.13
中塗り塗装後のサンディング作業で一旦は塗装面の艶が無くなりますが、グロス仕上げの吹付け塗装を行うと中塗り以上の艶が蘇ります。光沢の艶はより一層増し、その後の水研ぎ・バフ作業でピカピカに仕上がります。艶消し塗装(サテンフィニッシュ)もたまに行いますが、艶消しは吹きっぱなしでそのまま仕上がりですがグロス仕上げは一定期間乾かした後、水研ぎ・バフ工程で磨き上げる必要があります。
中塗り塗装後のサンディング作業で一旦は塗装面の艶が無くなりますが、グロス仕上げの吹付け塗装を行うと中塗り以上の艶が蘇ります。光沢の艶はより一層増し、その後の水研ぎ・バフ作業でピカピカに仕上がります。艶消し塗装(サテンフィニッシュ)もたまに行いますが、艶消しは吹きっぱなしでそのまま仕上がりですがグロス仕上げは一定期間乾かした後、水研ぎ・バフ工程で磨き上げる必要があります。
刷毛塗りの中塗り塗装が終わった次の日にはサンディング作業を行いますが、冬の寒い日等は乾きが遅いので1日開けたりすることもあります。乾きが不十分でサンディング作業を行うと、上塗り塗装の段階で導管が凹んでしまい仕上がりが綺麗にいかないので、十分に乾いてからサンディング作業を行う必要があります。
ウクレレに限らずですが、長年使用していると表裏のバスバーやブレーシングが剥がれてくることがあります。大抵は音に雑音が混ざることで気が付くのですが、ボディをコンコンと叩くと明らかにおかしなビリ付きを発見して、ああこれかとなります。別段音に影響がなければ、そのまま使い続けてもいいのかもしれませんが、音に雑音が混ざることが大抵なので、そうなるとどうしても治さなくては楽器として成立しません。
中塗り塗装は上塗り塗装前の塗装工程を言います。ハワイアンコアやローズウッド等、材の導管が大きいものは何度も繰り返し塗り導管を埋める必要があります。逆にスプルースやメイプル等の導管が小さい材の場合にはそれほど回数を重ねて塗らなくても、すぐに導管が埋まってくれます。ウクレレ工房 F’s uke の塗装は中塗りは刷毛塗り、上塗りは吹き付け塗装で行っています。
何とも贅沢な楽器があるものだと思いつつもご注文をいただきましたので次回オールハカランダのコンサートウクレレを製作します。ハカランダは硬く粘りのない木材ですが音のはね返りが素晴らしく、スプルースとの組み合わせでとてつもなく鳴ってくれる材です。ですが今回はトップ材もハカランダ。オールハカランダのウクレレはいくつか世の中にあるようですが、ウクレレ工房 F’s uke では通常スプルース・ハカランダの組み合わせでしか製作していません。