フラット指板かラディアス指板か?2016.02.08
指板面を真っ平に削るクラシックギターの世界に長らくいたので、指板面は平面なイメージが頭にこびりついていますが、実際には指板面を曲線に削ることもあります。指板面にR が付いたものをラディアス指板と言いますが、基本的にクラシックギターやウクレレは指板面がフラット、エレキギターやアコースティックはラディアス指板です。
指板面を真っ平に削るクラシックギターの世界に長らくいたので、指板面は平面なイメージが頭にこびりついていますが、実際には指板面を曲線に削ることもあります。指板面にR が付いたものをラディアス指板と言いますが、基本的にクラシックギターやウクレレは指板面がフラット、エレキギターやアコースティックはラディアス指板です。
ポジションマークはウクレレの場合、通常5,7,10,12フレットに入れます。エレキやフォークでは…5,7,9,12…ですがウクレレは9が10になります。それに合わせてサイドポジションマークも同じ場所へ、12フレットだけは表横それぞれに2つづつ入れています。もちろんご依頼があれば任意の場所にも入れることができますし、入れない方が良ければ当然入れないことも可能です。イニシャルもご依頼があれば任意の場所に入れています。
指板は膠で接着します。膠は冷えるとすぐに固まってきてしまうので接着面をストーブ等でよく炙ってから素早く接着する必要があります。指板を貼るときの膠は薄めに。濃い膠だとツルツル滑ってしまい作業がしづらいです。下手をすると滑ってズレてしまったことに気付かず、そのまま乾燥させてしまうと後で剥がさなくてはならなくなります。とはいえ貼ったばかりの膠は熱すれば簡単に剥がすことはできますが。
コンター加工とは元々エレキギターで行われていたもので肘等体が当たる部分を抉る感じに加工してより弾きやすさを追求する処理のことです。最近では箱物のギター等でもコンター加工処理を行ったものが増えてきましたが、私自身修行時代を含めコンター加工処理を行ったことはありませんでした。今回テナーウクレレのカッタウェイにコンター加工をとご依頼を受けましたのでちょっとやってみました。
厚めの蛇腹ライニングを巻いたのはこの貝のパフリングを巻くためです。6mm7mmとボディの内側に向けて溝が掘られるので、通常の2,3mmのライニングだとカバーしきれず強度不足になってしまいます。貝の下にライニングがない状態は強度の面でも振動の面でもうまくないので、貝に限らず太めのパフリングを巻く時には必ず蛇腹の厚いライニングを巻きます。