松ハカランダ・テナーカッタウェイ2023.04.10
去年末にオーダー頂いてからかなりお待たせしてしまいましたが、ようやく完成して納品できました。オーダーのタイミングによっては完成まで間が空いてしまう事があるので、また今回は工房の引越しも間にあったので、この時期になってしまいましたが、喜んでいただけたようで何よりでした。スイス系スプルースのマスターグレード材とハカランダのこれまた王道の組み合わせ。ハカランダはもうなかなか手に入りませんが、やっぱり良い音してくれていますね。
去年末にオーダー頂いてからかなりお待たせしてしまいましたが、ようやく完成して納品できました。オーダーのタイミングによっては完成まで間が空いてしまう事があるので、また今回は工房の引越しも間にあったので、この時期になってしまいましたが、喜んでいただけたようで何よりでした。スイス系スプルースのマスターグレード材とハカランダのこれまた王道の組み合わせ。ハカランダはもうなかなか手に入りませんが、やっぱり良い音してくれていますね。
偶然ですが先日のカマカ分解修理と全く同じ症状の古いカマカが修理に来ましたので、一緒に治します。こちらは長年弾かれずにしまわれていたというホワイトラベルの古いカマカ。弾かれない楽器は壊れやすいと言われますが、こちらの個体もかなりの重症。表板センターの接ぎ割れが起こっていますので、こちらには埋木をしました。ちょうど白太部分なのでコアの白太を探して似たような色合いのものを埋め込みました。ブリッジはまだしっかりと付いている感じでしたが将来が心配なので一緒に取りました。
ドイツ松とハカランダのテナーウクレレです。すでに完成して発送済み、もう少し早く完成する予定でしたが、結局遅くなってしまいました。パウア貝のロゼッタがなんとも綺麗ですが、アバロン貝でこのサイズが手に入らなかったので、今回はパウア貝で。パウア貝はアバロン貝より色が濃くカラフルですが、このロゼッタのパウア貝はより強烈な色合いですね。パフリングも同じパウア貝にしたので、アバロン貝より印象が随分変わります。ハカランダとドイツ松の王道の組み合わせでノンカッタウェイテナーが完成しました。
F’s uke ではあまりやらないなで肩タイプのカッタウェイ。今回のオールコアテナーで珍しくやりました。なるべく尖らせて欲しいと言われ曲げてみましたが、杢の強くないコアだったら意外と曲がります。専用カッタウェイ用胴曲げ機で曲げてから、さらに手曲げで尖らせました。ローズ系の板だとおそらくここまでは曲がりませんが、コアだと綺麗に曲がって良かったです。それでもカッタウェイ部分は折れやすいので、板の厚みを少し薄めにして曲げています。
古いカマカでボンド劣化が激しく表裏が取れかかっているのがたまに来ますが、今回も同じ症状。表裏は所々隙間があり、表はセンターが接ぎ割れも起こしています。表裏を剥がすとなると通常は熱を加えて剥がしますが、今回はその必要がないくらい劣化が激しい。ヘラを隙間に入れただけで簡単に剥がれてしまいました。まあそうだろうなぁとは思いましたが、中のバスバーも全て剥がれているみたい、一旦全部剥がしてから再接着します。