コア表板割れ修理2019.11.07
ウクレレを踏み付けてしまったようでコアの表板が割れています。とはいえ乾燥割れではないので隙間もで来ていませんし段差にもほとんどなっていない。これは簡単に治せる部類の修理です。クラック部分を圧着した後、裏から補強のスプルースパッチを木目が交差する方向で貼り付け、最後に表板の塗装を剥離してから再塗装。傷跡が全く分からなく治りました。
ウクレレを踏み付けてしまったようでコアの表板が割れています。とはいえ乾燥割れではないので隙間もで来ていませんし段差にもほとんどなっていない。これは簡単に治せる部類の修理です。クラック部分を圧着した後、裏から補強のスプルースパッチを木目が交差する方向で貼り付け、最後に表板の塗装を剥離してから再塗装。傷跡が全く分からなく治りました。
最近は派手なデザインの楽器が続いたので、極々シンプルデザインのウクレレもまた新鮮です。スプルース・ブラジリアンローズウッド(ハカランダ)の最強の組み合わせでテナーカッタウェイが完成し嫁いでいきました。サウンドホールはロープパフリングのみのシンプルなすっきりデザインで、裏横はハカランダことブラジリアンローズウッド。やっぱり良く鳴ってくれています。
ハカランダでも特にいい材をと頼まれると、ちょっと勿体ないかと言いつつとっておきのを使ってしまうのですが、今回の1台もまあそれは何とも見事な派手派手ブラジリアン。高級な希少材とはいえ、在庫はまだまだたくさんあるのでとっておきの板を使ってしまいましたー。ハカランダは音が別格な材料ですが、木目を楽しむという点でも今回のはこれぞハカランダといった風格!
まあ本当よく取れるもんだと思いつつ、ブリッジ剥がれ修理は確かによく来ます。このボディの大きさのこのブリッジで、ウクレレ弦のテンションはやっぱり強すぎるんだろうなぁとは思うものの、とりあえず付けるしかないので残ったボンド滓を取り除き、しっかりと圧着して再接着します。裏からブリッジをネジ留めしてあるウクレレを以前見ましたがさすがにそこまでしたくはないなぁと、大体サウンドホールから手入らないし。
ウェブサイトに掲載されているコアウクレレと同じ板がいいと言われたものの、すでに何年も前に作ったウクレレなのでテナーサイズでは残っておらず、でも何とか似た感じのコア材を探し出し…ってあまり似ていないか、でも綺麗なカーリーコア材なので気に入って頂けたよう。二重の白蝶貝ロゼッタも綺麗だし、音も良く鳴っていたので、とても良いテナーが出来ました。