カマカソプラノ・割れ修理2020.04.20
古いカマカを中古で手に入れたそうであまり状態は良くありません。表板センター部分の接ぎ割れと裏板にも乾燥割れが入っています。それでどうやらこのカマカ、すでに一度修理されているみたいで裏板割れは治してある形跡が・・・再修理は少し手間がかかりますが何とかやってみます。表裏共に埋木が必要になりそうなので埋木してから艶消し塗装を吹き付ける予定です。
古いカマカを中古で手に入れたそうであまり状態は良くありません。表板センター部分の接ぎ割れと裏板にも乾燥割れが入っています。それでどうやらこのカマカ、すでに一度修理されているみたいで裏板割れは治してある形跡が・・・再修理は少し手間がかかりますが何とかやってみます。表裏共に埋木が必要になりそうなので埋木してから艶消し塗装を吹き付ける予定です。
コンサートでラウンドカッタウェイでしかもなで肩タイプなのでカーブがとてもキツく、さらにジリコテという普段あまり馴染みのない材料。カッタウェイ部分は通常少し薄めに削りますが、このジリコテはちょっと曲がり難くかなり薄くしなければ曲がりませんでした。木は曲げると強度が出るのでこの薄さでも問題ないと思いますが、パイプ曲げだし少々難儀でした。
カマカのコンサートとテナー、ナットサドル交換修理になります。テナーは人工象牙から牛骨へ、コンサートは牛骨サドルの作り替えです。共に弦高は2㎜ちょうど。2㎜弦高は中々低めですが、2台ともネックの状態も悪くないし弾く方もかなり弾ける方のようで、強く弾けばやはりちょっとビレっぽくはなりますが、後はテクニックでカバーしてもらいましょう。
普段ウクレレに打つフレットはウクレレ用というよりマンドリン用として売られている細く背の低いもの。たまにギター用フレットのほうが弾きやすいので打って欲しいと言われることもあり在庫も一応ありますが、前回のフレット打ちの際、フレットが足りなくなってしまい急遽何台かギター用フレットを打ったところ、問屋さんから古いギター用フレットをもらいました。
カマカテナーの大きなテナーボディをコンサートロングネック用にダウンサイズした、コンサートというかテナーというか、ボディの大きさが微妙ですがサイズ的にはテナーのほうが近いかも。スケールはコンサートロングネックで18フレット仕様、カマカのサウンドホールは少し上側に付いているのでその辺は踏襲して、ブリッジ位置も少し上に付きますが特におかしくはありません。