二重アバロン貝・テナーロゼッタ2019.09.03
今回は少し豪華に二重のアバロン貝ロゼッタを。二重にアバロン貝ロゼッタを入れることはほとんどありませんが、入れる事自体は二重に溝を掘るだけなので特に難しいことはありません。二重の溝を一度に掘れる治具を作ってもいいですが、今はまだそのような治具はないので、センターがズレないように2度に分けて掘ります。
今回は少し豪華に二重のアバロン貝ロゼッタを。二重にアバロン貝ロゼッタを入れることはほとんどありませんが、入れる事自体は二重に溝を掘るだけなので特に難しいことはありません。二重の溝を一度に掘れる治具を作ってもいいですが、今はまだそのような治具はないので、センターがズレないように2度に分けて掘ります。
中古で手に入れられたようですが、それは見事なカーリーコアのカマカコンサート。イマイチ鳴らないということでナットとサドルを牛骨で作り替えます。元々付いていたのは人工象牙製。ピッチももう少し何とかならないかという事でしたが、このカマカは弦長補正がほとんどされていなかったのでピッチ調整をしてもあまり効果はないかも。昔と違い、最近のカマカはキチンと補正されているのが多いのですが何でだろ?
カマカの古いパイナップル・表割れ修理です。ご自分で治されたようで割れ部分をボンドで固めてある感じ。こうなってしまってから綺麗に治せと言われても、もちろん無理な相談なのですが、それでも何とかしてみます。表割れ以外にも色々問題箇所がありそうな古いカマカ・パイナップル。裏板は剥がれかかっている部分が何ヵ所もあり、これは色々治しがいがありそうです。
各弦の音量バランスがバラバラということでしばらく前にやって来た修理です。確かに1、4弦の音量が弱い感じ。ブリッジサドルを外してみるとピエゾマイクがちょっと短めで、4弦の真下にはピエゾマイクが来ていません。各弦の真下にちゃんとピエゾマイクがあり、均一の圧力で押さえることで音量バランスが決まるので、このような場合は音量バランスがバラバラになるのも無理がないような気もします。
前回と違いこちらはスプルーストップのカーリーメイプルテナーでカッタウェイ仕様。ローズ系のスプルースよりメイプルは音が少し繊細で硬質な感じですが、いい音しています。派手派手なカーリーメイプルでコアバインディングを巻いたラウンドカッタウェイモデル。弦高が少し高めだったので、取りに来られた際にその場でサドルを削ってより弾きやすく、気持ち弦高を下げました。