マーチン表横クラック修理2018.02.15
音のためなのか製作工程の省略のためなのか、はたまたその両方か、とにかくライニングの貼っていないウクレレはちょっとした衝撃ですぐに割れてしまいます。今回のマーチンウクレレもそう、表にクラックが入りライニングがないためそのまま横板にまで割れが伝染、その部分の表板も一部剥がれていたので横板の形が少し歪んでしまっていました。なので1度には接着できず3回に分けてそれぞれ接着しました。
音のためなのか製作工程の省略のためなのか、はたまたその両方か、とにかくライニングの貼っていないウクレレはちょっとした衝撃ですぐに割れてしまいます。今回のマーチンウクレレもそう、表にクラックが入りライニングがないためそのまま横板にまで割れが伝染、その部分の表板も一部剥がれていたので横板の形が少し歪んでしまっていました。なので1度には接着できず3回に分けてそれぞれ接着しました。
昨日中にどうしても吹き終わらず、今日午前中もう少し吹いてからようやく乾燥期間に入れます。今回はとにかく本数が多く仕様も様々だったのでかなり時間がかかってしまいました。修理楽器も何台か溜まってしまっているので、それもやらなくてはいけません。塗装が終わると通常は何日か休みを取るのですが、今回はまあ休み無しで仕事を続けます。完成してから少し休みが取れれば・・・。
ようやっとウクレレの木地磨きが終わり塗装に入りました。やっぱり本数が多いと1日では磨き終わらずに2日3日と粉まみれになりながら日がな一日研磨です。木地磨きは換気扇を回して行うので部屋を暖めても意味がなく、足元のストーブだけで凍えながらとにかく磨き倒します。外で雪が降ってても暖房付けずに換気扇回して・・・まあ地獄ですがでもこんなこと昔からやってるので慣れてしまいました。
何か呼び名があるのだろうかと思いつつ、とにかく指板の際を囲むパウア貝のパフリング、まるでアコギのようですがウクレレでやってみました。クラシックの人間にはもちろんやり慣れてはいませんが、蛇の道は蛇で(何か違うか?)やるのは訳ありません。ネックをセットして指板の接着位置が正確に決まってから溝を掘って貝を埋め込みます。指板接着の際もずれない様にしかも膠だしで失敗は許されませんが上手くできました。
零細工房の分際で最近では特にウクレレを量産しているため、やっぱり時間がかかってしょうがない。しかも今回は色々レパートリー豊富でデザインやインレイ等てんこ盛りですっかり遅くなってしまいましたが、ようやくタイコまで来ました。ここからはテンポよく行く予定・・・です。修理楽器も何台か届いてはいるのですが、製作の方に追われてまだ手つかず、すみません。もう少しご辛抱を・・・。