ハカランダ・テナー&バリトン2017.10.03
長年クラシックギターばかり作ってきたのでクラシック風なウクレレを作るというわけでもないのですが、今回のご依頼主はクラシックギターを弾く方なのでクラシックギターっぽいテナーとバリトンウクレレにしてみました。それにしてもこれほど見事なハカランダ、一体いつまで使うことができるかといった感じですが今回は贅沢にテナーとバリトン両方でとっておきのハカランダを使用しました。
長年クラシックギターばかり作ってきたのでクラシック風なウクレレを作るというわけでもないのですが、今回のご依頼主はクラシックギターを弾く方なのでクラシックギターっぽいテナーとバリトンウクレレにしてみました。それにしてもこれほど見事なハカランダ、一体いつまで使うことができるかといった感じですが今回は贅沢にテナーとバリトン両方でとっておきのハカランダを使用しました。
日本人は昔から盆栽文化というか、小さな世界に宇宙を見るというか、とかく小さなものが好き。ミニチュアウクレレの事を記事に書くと SNS で明らかに反応が違うのが分かりますが、今回もミニチュアウクレレが1台完成しました。黒蝶貝のボディパフリングを巻き、ブリッジ下に猫のインレイ入り。もう少し焦げ茶色の猫にしたかったのですが、このコア材に吹いたら妙に赤っぽい猫になってしまいました。
カマカのブリッジ交換修理です。元々付いていたブリッジは弦を溝に引っ掛けるタイプ、まだ何とか大丈夫そうでしたがナット・サドルをビンテージボーンで作り治す機会に、ブリッジも弦を結ぶタイプのものにしようという事に。ブリッジの白の2本線はサドルに合わせて象牙セルで色味を合わせてみました。ビンテージボーンはバフを掛けると牛骨よりいい感じで艶が出ます。カマカの元々のサドルは樹脂かプラスティックかなので、ビンテージボーンだとそれだけで高級感が出ますね。
今回はセニーザのペグ交換修理、フリクションペグからUPTペグへの交換です。フリクションペグからUPTへの交換はとても簡単にできるので特に問題はありませんでした。ヘッドの厚みも丁度いい10㎜、薄すぎず厚過ぎずでいい感じです。たまに10㎜以下のヘッド厚や逆に12㎜以上で付かない場合も。厚いヘッドにはそれに対応したUPTLがありますが、薄い場合にはちょっと手間がかかります。
やっとこさウクレレバフ掛けの終了です。日がな一日、朝から晩までバフの掛けっぱなしでようやく終わりました。立ちっぱなしで腰が痛いですが、楽器がピカピカに仕上がるのはやっぱり気持ちがいい。今日から組み込みます。ラッカー塗装はただでさえ薄く、しかもなるべく薄く仕上がるように回数も最低限なのでバフで剥けることもままありますが、今回は大丈夫でした。セラックと違いラッカーは剥けると手直しが少し面倒なのでよかったです。