ベアクロー・スプルーストップ2017.08.12
ベアクローとは文字通りベアー(熊)クロー(爪)ということで表板の全面に熊の爪痕のような模様が出た材のこと。木目の垂直方向に均一に出る杢を斑(ふ)と言いますが、ベアクローもその一種のよう?斑(ふ)は柾目材によく出る杢なのでクラシックギターの世界ではいい材とされてきましたが、でもベアークロー材は余りなじみがありませんでした。というかこの爪痕が出た材は敬遠していたような気がしないでもないのですが…。
ベアクローとは文字通りベアー(熊)クロー(爪)ということで表板の全面に熊の爪痕のような模様が出た材のこと。木目の垂直方向に均一に出る杢を斑(ふ)と言いますが、ベアクローもその一種のよう?斑(ふ)は柾目材によく出る杢なのでクラシックギターの世界ではいい材とされてきましたが、でもベアークロー材は余りなじみがありませんでした。というかこの爪痕が出た材は敬遠していたような気がしないでもないのですが…。
ミニチュアウクレレをまた1台製作します。いつものオールハワイアンコアですが今回はアバロン貝パフリングを巻くのでコアも少しいいやつを。全面にカーリー杢が入ったハワイアンコア材です。予定していた納期には完全に間に合いそうにありませんがお待ちください。この1台だけで作れればあっという間なのですが、通常のウクレレがまた10台以上あるのでそれと一緒に作らなくてはいけません。
サップとは木材の白太部分、外側の白い辺材部分を指します。クラシックの世界では余りというか全く重宝されていないサップ入りの材なので、可能であればなるべくサップ部分は避けようとしたものですが、好きな人もいるので今回は試しにサップ入りのハワイアンコア材でベルシェイプを。サップ入りのコア材が1枚あったので、あえて表板で使ってみました。考えてみればサップ入りの表材は初めてかもしれません。
グロスフィニッシュとは艶有り仕上げの事。どうやって艶を出すかと言えばもちろんバフを掛けてです。今回も埃まみれになりながらも1日中立ちっぱなしでバフを掛けまくりました。塗装方法は色々進歩しているようですが、うちにはもちろん原始的な設備しかないので昔ながらのやり方で1台1台磨き上げます。ラッカー塗装は艶が出やすいのでこんな貧弱な設備でも結構ピカピカに磨き上げることができます。
表板が思いっきり凹んでしまったカマカ・ベルシェイプの表割れ修理。ここまで凹んでしまうのはおそらく材料の乾燥不十分。割れたのはそのためか、あるいはぶつけたか、はたまたその両方かよく分かりませんがとにかく治します。ここまで表板が歪んで凹んでしまっているのでハタガネで圧着できるか微妙でしたが、でも何とか。接着後、裏にも補強パッチを何箇所か貼り付け、一旦表板のみ塗装を剥離してから改めて再塗装し直します。