ウクレレネックの棹削り2016.04.06
ウクレレネックの棹削りはネックをボディにセットして指板を接着した後に行います。ボディにセットする前、ネックの状態で半加工できればいいのですけど、まあウクレレのネックは小さく削るのも訳ないので自作のナイフ1本で削ります。繰り小刀は使いません。刃先が大きく小回りが利かないので修行時代からナイフは自作していました。
ウクレレネックの棹削りはネックをボディにセットして指板を接着した後に行います。ボディにセットする前、ネックの状態で半加工できればいいのですけど、まあウクレレのネックは小さく削るのも訳ないので自作のナイフ1本で削ります。繰り小刀は使いません。刃先が大きく小回りが利かないので修行時代からナイフは自作していました。
ウクレレの指板は溶かした膠で接着しています。膠専用の湯煎器で粒膠を溶かします。前日から水に漬けておくと膠は簡単に溶けてくれますが時間をかければそのままでも可。またカビの生えた膠は接着力が弱くなり使えないので、残った膠は冷蔵庫で保管等が必要です。指板のように接着面が広い場合は薄めの膠で、ブレーシング接着や接ぎ等の場合には濃い目の膠で。また杉材の接ぎは膠を吸い込んでしまうのでさらに濃い目の膠で・・・と膠は取り扱いが色々面倒ではあります。
ハカランダがローズウッドの王様ならホンジュラスマホガニーはマホガニーの中のマホガニー的存在ですが、削っていて気持ちいいほどサクサク削れる材料です。F’s uke のウクレレネック材は一部例外を除いて基本的にはアフリカン・マホガニー。ホンマホに比べると目が入り組んでいて削りにくい材料です。
ヘッド加工は製作家の腕の見せ所とはいうものの、それほど斬新なデザインのものはありませんが今回もスロテッドあり、フラットヘッドありと色々取り揃えて作っています。基本的には天神(ヘッドプレート)とボディ横裏の材料は同じものにしますが、違うものが良ければそれはそれで構いません。ハワイアンコアボディでも天神はローズウッドや黒檀で作ることも良くあります。
今回製作するウクレレは全部で12台。内7台は問屋さんを通じて全国の楽器店へ。残り5台は直接注文分です。今回はベルシェイプソプラノとハカランダが新たな形だったので型から作る必要がありましたが、ようやくボディが完成しました。今日はまだやりかけのネックや指板を仕上げて、明日以降組み込んでいきます。