UPT ペグ交換修理2020.10.03
UPTペグは大抵のフリクションペグより穴の径が大きいので、穴を大きく開け直すだけで取り付けることが出来ます。今回はヘッド厚が13㎜と少し厚めだったので厚いヘッド用のUPTLになりました。古いフリクションペグからUPTに交換すると、ここまで快適になるかといつも感動されますが、今回も大変喜んで頂けたようで、UPTへの交換は正解でした。
UPTペグは大抵のフリクションペグより穴の径が大きいので、穴を大きく開け直すだけで取り付けることが出来ます。今回はヘッド厚が13㎜と少し厚めだったので厚いヘッド用のUPTLになりました。古いフリクションペグからUPTに交換すると、ここまで快適になるかといつも感動されますが、今回も大変喜んで頂けたようで、UPTへの交換は正解でした。
通常、板の割れは木目に沿って割れるのが一般的ですが、このウクレレの横板が木目と垂直方向に亀裂が入っているのは合板だからです。それほど酷くはありませんが少し陥没気味に割れています。幸いサウンドホールから指が届く部分なので内側から押して凹凸を均します。ボンドで固めるしかありませんがどこまで判らなくなるかはやってみないと何とも言えません。
ネックの滑りが悪いということで艶消し塗装を吹きます。このまま上から艶消しを吹いてもいいのですが、ネックシェイプも何か少し凹凸があるようだし、確かに塗膜が厚いのか妙に手にまとわりつく感じで気持ちが悪い、せっかくなので塗装を一旦剥がしてから再塗装することにしました。艶消しも少し多めにすればサラサラした感じで握りやすくなるでしょう。
落として割れた等、衝撃によるクラックと違い乾燥収縮の割れは開いてきてしまうのでちょっと厄介な修理になります。1台は表板ブリッジ下部の乾燥割れ、もう一台は裏板センター接ぎの接ぎ割れです。両方とも乾燥割れで開いてきてしまっているので埋木する必要がありますが、裏板センター接ぎは簡易的に治すということで埋木無しで何とかやってみます。
ブリッジ横に亀裂があり、ボディ角が凹んでいるので落とした衝撃で割れたようです。割れ修理だけなら簡単だったのですが、このシガーボックスウクレレは内部のバスバー類が所々外れているようで、叩くと雑音がします。弦は張ってないので確認出来ませんが音に雑音が混じるレベルで結構凄い。思い切って裏を開けることになりました。