ウクレレトップ落ち・ビレ修理2019.01.20
一見しただけで極端に表板が凹んでいるのが分かるトップ落ちしたソプラノウクレレ。かなり強烈に凹んでいます。トップ落ちはウクレレの宿命ですが、ここまで凹むと色々問題が出てきます。オーナーの方がブリッジサドル下に挟んだ紙が数枚。それでも間に合わずに、弦高2.0㎜でビレています。弦高2.5㎜強のエボニーサドルで作り直しました。強く弾くとまだ若干ビレますが弦も新しくしたしこれ以上は無理っぽい、まあ許容範囲といった感じです。
一見しただけで極端に表板が凹んでいるのが分かるトップ落ちしたソプラノウクレレ。かなり強烈に凹んでいます。トップ落ちはウクレレの宿命ですが、ここまで凹むと色々問題が出てきます。オーナーの方がブリッジサドル下に挟んだ紙が数枚。それでも間に合わずに、弦高2.0㎜でビレています。弦高2.5㎜強のエボニーサドルで作り直しました。強く弾くとまだ若干ビレますが弦も新しくしたしこれ以上は無理っぽい、まあ許容範囲といった感じです。
ウクレレでスロテッドヘッドはあまり想定されていないようで、実はあまりいいペグがありません。というかウクレレ・スロテッドヘッド用ペグというのは、知る限り見たことがないので、いつも仕方なくギター用のスロテッド・ペグを代用します。でギター用でもまあいいのですが、唯一の欠点が重いこと。気にする人はするので、ノーマルなスロテッド用ペグでアルミ製軽量ペグなんて出来ないかなぁといつも思うのですが。
カマカ・パイナップルのUPTペグ交換とナット・サドル交換ですが、この個体がやって来た一番の理由は音がイマイチだという事で。確かにもう少しカラッと乾いた音がしたらいいのにという感じ。聞いてみるとオーナーの方も同じ感想のようで、最初オーバーホールで音が良くならないかというご相談でしたが、塗装は確かに音に影響するものの、このパイナップルは板の厚みや内部構造のような気もしますので、今回のオーバーホールは見送りになりました。
少しまとめてアフリカンマホガニーのウクレレネック作りを行いました。ヘッド部分を斜めに接ぐやり方はいつもの通り。最近はソプラノウクレレをよく作るので、ソリッドヘッド用とスロテッド用で厚みを変えて2種類作ります。本数が足りなく、急遽スロテッド用の厚いヘッドを薄く削ってという事も以前はありましたが、それも大変なので今回はソプラノ用にちょっと多すぎるくらいの本数を作ってみました。
去年末に仕上がったウクレレのうち、唯一年を越してしまっていた03コンサートウクレレ。ようやく無事に納品できましたので、年明け心機一転してウクレレ製作にかかります。このウクレレは一回り小さいスモール・コンサートウクレレ。ウクレレのボディ形状は型に依存するので、最初どうしようかと悩みましたが、まあ何てことない、ベニヤ板を同じ形に曲げて挟んだだけで一回り小さなボディが出来ました。次はテナーでもというお話も出ているので、またやることになるかもしれません。