香港よりテナー・カスタムオーダー2018.08.15

テナーウクレレ・カスタムオーダー

 

海外の方から注文頂くのは今回が3回目、前2回はブラジルより、で今回は香港からになります。前回までは間接的に本人の手に渡ったので直接発送はしませんでしたが、今回は香港へ直接発送しなくてはいけません。F’s uke も少しは国際的になって来たかな?今はインターネットがあるので言葉は分からなくても写真で色々判断できます。初め翻訳された日本語で問い合わせが来たものの半分くらいしか意味が分からず戸惑いましたが、やり取りは英語に切り替えコミュニケーションは何とかなりました。

 

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I’iwi ukulele 表板交換修理2018.08.11

 I'iwi ukulele 壊れた表板 I'iwi ukulele 表板交換修理

 

踏みつけられたのか、表板が無残な状態でやって来たのが確か5月頃。この状態ではさすがに復元は出来ないので表板交換しかありません、という事で受けた修理でしたが、ご依頼主のリクエストでサウンドホールロゼッタだけでも復元して欲しいという事に。粉々に割れたロゼッタの欠片も一応全て残っていたので、つぎはぎで治せないこともなかったのですがそれもイマイチ気持ち良くない。本家本元からロゼッタ1つ譲ってもらえないかなぁとダメ元でメールしたところ、とてもいい人で色々話しているうちに、表板そのものを作ってもらえることになっちゃいました。

 

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センター接ぎ接着2018.08.07

ウクレレセンター接ぎ接着

 

とにかく台風が来る前にセンター接ぎ接着作業が終わってよかった。こういった肝心要の接着作業で高湿度環境はあまり宜しくありません。久し振りに鉋も新調してすこぶる調子がいい、千代鶴石堂とはいきませんがでも良く切れて気持ちがいいです。修業時代と違い、接ぎ作業は全て手鉋で行うので鉋が調子がいいと作業がはかどります。接ぎは真ん中を気持ち透かすのがコツ、これを手鉋で行いますが、修業時代は何とこれを手押し鉋で行っていました。

 

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エボニー & ローズウッド指板2018.08.03

インドエボニー指板

 

今回はエボニー指板材がインドから。注文してお金を払ったのがいつだったか覚えていないほどえらい時間がかかりました。この後、縞黒檀とローズウッドが別便で届くことになっていますが、3個口のうち1つが行方不明だったり、ローズ指板に伐採証明が添付されずに税関で留まってしまったりと前途多難です。今ではローズウッドがワシントン条約に載ってしまったので証明がないと輸入できません。価格は魅力的ですが、ここまでトラブル続きだと今後はどうしようかと悩んでしまいます。

 

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フレット溝埋め修理2018.07.30

 フレット溝埋め修理 フレット溝埋め修理

 

フレット溝は専用鋸で手鋸で挽くことも出来ますが、現在では大抵丸鋸でしょう、フレットを打つ前の指板面の修正で溝が浅くなってもうまくないので、普通は少し深めに溝を切ります。でフレットを打ち終わった後、溝の隙間が横から見えてしまうので通常はこの隙間を埋めるのですが、パテで埋めたり手が込んだやり方だと薄い木片を埋め込んだりと、とにかく何か埋めなくてはいけません。でもたまにこの隙間を埋めない製作家もいるようで、今回の個体も思いっきり隙間が出来ていました。気にならなければ特に不具合もないのでいいのですが。

 

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