グリーンアバロン・シェルパフリング2018.12.07
今回は派手派手なハワイアンコア・コンサート2台にグリーンアバロン貝のパフリングを巻きます。パフリングの厚みは1.5mmなので溝もなるべく同じ深さで。ウッドパフリングと違い貝のパフリングは削るのが大変なので、凹んでしまうのはダメですが、高さはツラツラに揃えるのがベスト。左の1台はすでに巻き終わりこの後のバインディング待ち、もう1台は内側のパフリングをピンで固定中です。
今回は派手派手なハワイアンコア・コンサート2台にグリーンアバロン貝のパフリングを巻きます。パフリングの厚みは1.5mmなので溝もなるべく同じ深さで。ウッドパフリングと違い貝のパフリングは削るのが大変なので、凹んでしまうのはダメですが、高さはツラツラに揃えるのがベスト。左の1台はすでに巻き終わりこの後のバインディング待ち、もう1台は内側のパフリングをピンで固定中です。
ギターだとサウンドホールが大きいので、そこから手を入れ何かを貼り付けたり剥がしたりという事が容易ですが、ウクレレはサウンドホールが小さいのでなかなかそうもいきません。ブリッジサドル下に埋め込むピエゾタイプは無理なのですが、この貼り付けタイプのものは表裏を接着する前に埋め込んでしまったほうが断然簡単。いつもの Aloha Twin もそうですし今回の支給して頂いたピックアップも同様です。ブリッジ接着用の当て木も含めて先に仮付けをしてからボディをタイコにします。
ピンぼけ写真になってしまいましたが(写真撮るセンス無し)ウクレレネックの矯正修理です。指板面を熱ヒーターで熱して矯正します。治る場合と治らない場合があり、また治っても時間が経つと再び反ってきたりと、ネック反りは中々厄介だったりしますが、今回は一応いい感じで真っ直ぐになりました。弦を張ると微妙に順反りしますが、まあ許容範囲だと思います。艶消し塗装のウクレレで修復が効かないので、塗装面をしっかりと保護してから熱を加えました。
L.R.BAGGS製のお馴染みのアクティブピックアップ Five-O 取り付け修理になります。違う方々がそれぞれ Kamaka テナーとG string コンサートを持ってこられたので2台一緒に取り付けました。Five-O はボタン電池を内蔵するアクティブPUで取り付けが少し手間ではありますが、もう慣れっこなので特に問題なく付き、音量バランスも一発でいい感じに決まったので良かったです。Kamaka のサドル溝が狭く拡げる必要があるかとも思いましたが、何とかギリギリで入りました。
数フレットに跨ってインレイを埋め込む場合、フレット溝を切る前に埋めてしまい、そのままインレイごと切ってしまいます。貝を切るのは刃物にとっていいことではありませんが、でも切ってしまいます。フレット溝を切った後に埋め込むとその後、溝に跨った部分は切り直さなくてはならないし、丸鋸は使えず手鋸になるので大変だからです。フレット間隔はシビアなので一旦溝を切り終わった指板を再度冶具にはめて切り直すという事は普通はやりません。