ソプラノ表板剥がれ修理2018.11.08
ソプラノウクレレの表板剥がれ修理。落としてしまったようで結構広範囲にわたって剥がれてしまっています。ここまで広範囲に剥がれてしまうと、ボディの形が歪んでしまい再接着に苦労することがままあるのですが、このソプラノは合板製だからなのか歪みがほとんど無く、接着剤入れてわっぱで固定するだけの簡単な修理になりました。合板の楽器は通常バインディングを巻いて隠すものですが、このソプラノは隠す気ゼロの何とも潔いウクレレです。
ソプラノウクレレの表板剥がれ修理。落としてしまったようで結構広範囲にわたって剥がれてしまっています。ここまで広範囲に剥がれてしまうと、ボディの形が歪んでしまい再接着に苦労することがままあるのですが、このソプラノは合板製だからなのか歪みがほとんど無く、接着剤入れてわっぱで固定するだけの簡単な修理になりました。合板の楽器は通常バインディングを巻いて隠すものですが、このソプラノは隠す気ゼロの何とも潔いウクレレです。
ブックマッチ材とは文字通り本の見開きのように左右対称という事で、実際厚板をスライスしていけば何組ものブックマッチ材が取れますが、木目が板に対して垂直に入っていない場合も多く、その場合は隣り合わせの板同士でないとブックマッチに見えない事も。また今回のブックマッチ材は木目が斜めに走っているので、左右の木目が綺麗に揃うようにあえて少しずらして接ぎしました。
フローレンタイン・カッタウェイとはラウンドしてない尖ったカッタウェイの事、今回ソプラノではおそらく初めてのフローレンタイン・カッタウェイモデルを作ります。カッタウェイは通常テナーウクレレが主で、以前はほとんどラウンドしたカッタウェイを作っていましたが、最近は何故かフローレンが多いです。作る手間はどちらも一長一短があり、胴組みやバインディングの手間等を考えるとどっちもどっち、大した違いはありません。
昨日は天気が良く風もほとんど吹いていなかったので、久し振りに突板を染めてみました。というか染めていた突板を洗って干したというのが正解。修業時代は嫌というほど突板を染めましたが、独立してからはほとんどやっていません。ので今回はとても久々、まだ少し早いかとも思ったのですが、ちょっと使う予定があり試しに1枚洗ってみたところ、とても綺麗に染まっていたので、折角だからと全て洗ってしまいました。
テナーウクレレではカッタウェイにすることも多いですが、今回はノンカッタウェイのコンサートスケールで製作します。以前製作したテナーウクレレは確かコンサート・ロングネックをテナーのショートネックという事で作りましたが、今回はさらに短いコンサートスケールで。スケールが変わる時にまず気にするのはブリッジ位置で、余り上過ぎたり下過ぎたりするのは、それはそれで有りかもしれませんが、あまり極端なのは避けたいところ。今回のはまあ許容範囲かという事で14フレットジョイントで大丈夫そうです。