ウクレレブリッジ剥がれ修理2018.08.19
たまにやって来るウクレレブリッジの剥がれ修理です。今回は新品のブリッジがいきなり剥がれたようで接着が甘かった模様、ここまで潔く綺麗に剥がれてくれてると製作者には不名誉でも治すほうとしては正直治しやすいです。剥がれた勢いで塗装に傷が入るとちょっと厄介ですが今回はそれもないのでただ単に貼るだけ、残ったボンド滓は綺麗に取り除いてから一応接着位置・弦長補正等チェックして問題なければそのまま圧着です。
たまにやって来るウクレレブリッジの剥がれ修理です。今回は新品のブリッジがいきなり剥がれたようで接着が甘かった模様、ここまで潔く綺麗に剥がれてくれてると製作者には不名誉でも治すほうとしては正直治しやすいです。剥がれた勢いで塗装に傷が入るとちょっと厄介ですが今回はそれもないのでただ単に貼るだけ、残ったボンド滓は綺麗に取り除いてから一応接着位置・弦長補正等チェックして問題なければそのまま圧着です。
海外の方から注文頂くのは今回が3回目、前2回はブラジルより、で今回は香港からになります。前回までは間接的に本人の手に渡ったので直接発送はしませんでしたが、今回は香港へ直接発送しなくてはいけません。F’s uke も少しは国際的になって来たかな?今はインターネットがあるので言葉は分からなくても写真で色々判断できます。初め翻訳された日本語で問い合わせが来たものの半分くらいしか意味が分からず戸惑いましたが、やり取りは英語に切り替えコミュニケーションは何とかなりました。
踏みつけられたのか、表板が無残な状態でやって来たのが確か5月頃。この状態ではさすがに復元は出来ないので表板交換しかありません、という事で受けた修理でしたが、ご依頼主のリクエストでサウンドホールロゼッタだけでも復元して欲しいという事に。粉々に割れたロゼッタの欠片も一応全て残っていたので、つぎはぎで治せないこともなかったのですがそれもイマイチ気持ち良くない。本家本元からロゼッタ1つ譲ってもらえないかなぁとダメ元でメールしたところ、とてもいい人で色々話しているうちに、表板そのものを作ってもらえることになっちゃいました。
とにかく台風が来る前にセンター接ぎ接着作業が終わってよかった。こういった肝心要の接着作業で高湿度環境はあまり宜しくありません。久し振りに鉋も新調してすこぶる調子がいい、千代鶴石堂とはいきませんがでも良く切れて気持ちがいいです。修業時代と違い、接ぎ作業は全て手鉋で行うので鉋が調子がいいと作業がはかどります。接ぎは真ん中を気持ち透かすのがコツ、これを手鉋で行いますが、修業時代は何とこれを手押し鉋で行っていました。
今回はエボニー指板材がインドから。注文してお金を払ったのがいつだったか覚えていないほどえらい時間がかかりました。この後、縞黒檀とローズウッドが別便で届くことになっていますが、3個口のうち1つが行方不明だったり、ローズ指板に伐採証明が添付されずに税関で留まってしまったりと前途多難です。今ではローズウッドがワシントン条約に載ってしまったので証明がないと輸入できません。価格は魅力的ですが、ここまでトラブル続きだと今後はどうしようかと悩んでしまいます。