ウクレレ再塗装修理2018.04.01
再塗装修理です。とても状態のいい個体でしたがネック全面とボディの指が当たる部分の塗装が所々剥がれかかっています。ネックは塗装を一旦剥離して下地から、ボディは全体的にとても綺麗だったので剥離はせずにトップクリアのみで仕上げました。剥離すれば確かに綺麗に仕上がりますが、楽器へのダメージもありますので、する必要がなければしないほうが。強いカーリー杢の歪みは全面に出ていますが、これは再塗装で綺麗になります。
再塗装修理です。とても状態のいい個体でしたがネック全面とボディの指が当たる部分の塗装が所々剥がれかかっています。ネックは塗装を一旦剥離して下地から、ボディは全体的にとても綺麗だったので剥離はせずにトップクリアのみで仕上げました。剥離すれば確かに綺麗に仕上がりますが、楽器へのダメージもありますので、する必要がなければしないほうが。強いカーリー杢の歪みは全面に出ていますが、これは再塗装で綺麗になります。
ウォルナットはクルミ材。楽器用材としてはあまりメジャーな存在ではありませんがアメリカの業者からいいのがあると勧められたのがそもそもの始まり。試しに数台分購入して今までにウクレレ何台か作りましたが最近はちょっとご無沙汰でした。久し振りにウォルナット材を使います。テナーウクレレサイズでマスターグレードのカーリーウォルナット、全面に均一なカーリー杢が出たフィドルバックというのか、まあ呼び方はともかくとても綺麗です。
海外ではウクレレと言えばテナーウクレレが標準ですが、日本ではまだまだコンサートウクレレが定番なところ、バリトンウクレレはほとんど見向きもされない存在。作ってもそう簡単には出ていかないよと言われたものの、今まで何だかんだで10台は作ったか、長らく楽器店で日陰の存在だったバリトンウクレレが最近立て続けに出て行ったらしく、また現在も1台ハカランダでバリトンを作ることに。バリトンウクレレ・ブームの到来・・・かな?
形ごとに数種類の専用胴曲げ機を駆使して、曲げに曲げたりウクレレ約30台分。一緒にライニングや鉢巻も曲げるので膨大な量になってしまいました。これをまた何日かかけて胴組みしていきます。板を曲げることに驚かれる方がたまにいますが、板は熱を加えると簡単に曲げることができます。熱したパイプの手曲げでも曲げられますが、この量だとさすがに胴曲げ機が必要、アメリカスタイルの曲げ機は好きでないので、アルミ製の自家製胴曲げ機です。