後付け黒檀ウクレレブリッジ2018.07.09
綺麗に磨くとまるでシルク?のような手触りのエボニーブリッジ、主に指板やブリッジで使用され、基本的には塗装をしません。その方が高級感が出るので接着後にチークオイルや亜麻仁油で磨くだけ。接着のやり方は先付けと変わりませんが後付けの場合、表板を綺麗に磨いた後に接着するのでなるべく塗膜に傷を入れないように気を付けて。擦り傷程度の軽い傷ならバフで簡単に消えますが、深いと最悪塗膜やり直しになってしまうので慎重にです。
綺麗に磨くとまるでシルク?のような手触りのエボニーブリッジ、主に指板やブリッジで使用され、基本的には塗装をしません。その方が高級感が出るので接着後にチークオイルや亜麻仁油で磨くだけ。接着のやり方は先付けと変わりませんが後付けの場合、表板を綺麗に磨いた後に接着するのでなるべく塗膜に傷を入れないように気を付けて。擦り傷程度の軽い傷ならバフで簡単に消えますが、深いと最悪塗膜やり直しになってしまうので慎重にです。
ウクレレの上塗り塗装が終わるとようやく一段落して少し休みがとれます。梅雨時期は湿度が高いのでかぶり防止の対策が必須、空気中の湿気で塗膜が白く濁る現象を「かぶる」といい、専用のリターダーシンナーを添加することで白くなるのを防止します。台風が来ていて湿度が高めなのでリターダーはいつもより多めに。今回も本数が多く2日に渡って吹きっ放しでしたが、スプレーガンの調子がすこぶる良くいい感じで吹き終わりました。
修業時代に散々磨いてきたのでもう慣れっこですが、主な表材の中では一番手間暇がかかり労力が要るのがこのスプルース。他の表材より余計に時間を使って磨いている感じです。まず引っ掛かりが悪いというか、他の表材、例えば杉材のようなサクサク削れる感じがあまりしません(これは実際にやってみないとわからないかも)。またいくら気を付けていても柔らかい材なので細かい傷が入りやすく、それを取るのも一苦労だったり。とにかくコアをサクサク磨くなんて感じではありません。
何とも色鮮やかなターコイズインレイです。いわゆるトルコ石というやつで個人的にはほとんど使うことがありませんが、今回は頼まれたので業者に作ってもらいました。ターコイズのロゼッタとロゴマーク、それに別業者から届く予定の指板用のターコイズドットもあり、装飾類は全てターコイズ仕様です。ターコイズのブランクも少し在庫があったので自分で削り出しても良かったのですが、最近はインレイ類まで手が回らないので一部を除いてほとんど外注に出しています。
ボディがようやく完成したのでネック仕込み・指板接着と続きます。ここまで来るとおおよその完成日時が決まってくるので一安心ではありますが、なにぶん毎回とにかく本数が多くて仕事もずれ込みがち。1日で終わる作業が終わらず次の日にずれ込むことが多々あり、また最近は納期を言われてしまうことがあるので、そうなるとてんやわんや状態であります。で今回はちょっと納期を守れないかなぁ(汗)…と今から言い訳しつつ、とにかく作業を進めます。