板の厚み出し2018.03.18
独立当初は機械設備も貧弱かつ本数も少なかったのでもっぱら手鉋で厚み出しをしていましたが、ここまで本数が多くなってくるとさすがにそういう訳にもいかず、8割方は機械任せ。最終的な微調整のみ手でやる感じです。ローズウッドやマホガニー等、均一な木目の材は自動鉋で、ハカランダやカーリー系の目が入り組んだ材は割れてしまうことがままあるので、ある程度まで自動で、最終的にはドラムサンダーで厚み出しです。
独立当初は機械設備も貧弱かつ本数も少なかったのでもっぱら手鉋で厚み出しをしていましたが、ここまで本数が多くなってくるとさすがにそういう訳にもいかず、8割方は機械任せ。最終的な微調整のみ手でやる感じです。ローズウッドやマホガニー等、均一な木目の材は自動鉋で、ハカランダやカーリー系の目が入り組んだ材は割れてしまうことがままあるので、ある程度まで自動で、最終的にはドラムサンダーで厚み出しです。
古いカマカの表板クラック修理、ブリッジ横に割れが入っています。ブリッジ付近は常にテンションがかかっている部分ですし、ここにクラックが入ることはよくある症状ですが、今回は衝撃ではなく乾燥で割れたようなので少し手間がかかります。衝撃で割れた場合、段差にならないよう圧着すれば簡単に付きますが、乾燥で開いてしまったクラックは埋木をしなければ圧着しても付かないです。
まあ色んなウクレレがあるもんだと思いつつ、今回はちょっと変わったウクレレのペグ交換とフレットバリ取り修理になります。ペグは古いフリクションペグからUPTペグへ…と思いきやヘッドが厚いのでUPTは付かずにUPTLになりました。違いはブッシュの長さだけなんですが厚いヘッド用ペグです。大は小を兼ねるで共用には出来ないのだろうか?と思わなくもないですが、製造過程の事情があるのかな?良く分かりません。
接ぎが木工技術で一番難しいとは先代親方の口癖。今回は裏板センターの接ぎ切れ修理になります。このウクレレの裏板はセンター接ぎで内側に割れ止めが貼ってありません。でバスバーも無し…しかもどう見ても板目材の裏板で、うーん、これはなるべくしてなった症状のような気もしますが、まあとにかく治さなくては…と思ったのですが…。
初めはマーチン5Kソプラノのレプリカという事だったのですが、途中からコンサートに変更されようやく完成しました。オールハワイアンコアで表裏とも1枚板、ブックマッチ材ではありません。のでギター材として持っていたコア材をつぶしました。ブックマッチ材だともっと色々選べたのですが、1枚板だとあまり選択肢がなく、とはいえそれでも結構ギラギラのカーリー材で作れました。